2017年 世界一周旅行 in ベトナム その1 ホーチミン そして体調崩し・・・

ご覧いただきありがとうございます。ヒロです。
 
カンボジアの次はベトナムホーチミンに移動しました。
初めはフエに直接行こうと思ったのですが、飛行機を使ったルートではホーチミン
乗り換えが多そうだったので、
せっかくだから寄ってみようかと思ったわけです。
 
ベトナムに来る前にトラブルがありました。
カンボジアの空港、航空会社のチケットカウンターでの事です。
予約した航空券には手荷物分しか含まれていなかったようなのです。
1kgにつき5ドル、15kgのバッグだったので75ドル追加料金を支払う羽目になりました。
そしてもう一つ、ベトナム出国用の航空券を確認されたのです。
滞在期間を決めていない私は、入国用の片道チケットしか持っていませんでした。
ベトナム出国用の航空券はありますか」
「(あ、やばい)はい、ネットで買いました」
「じゃあ見せて」
「・・・すいません、持ってません」
「出国用のチケットが無いとダメだ。チケットを買って来て」
その時はチケットカウンターが混んで受付するまでにもかなり時間がかかっていました。
搭乗まであまり時間が残っていません。
その場でスマホからskyscannerで安めの航空券を探しました。
今思えばチケット購入カウンターに行った方が早かったかもしれません。
「どこが安いかな。ベトナムからタイまでなら安いんじゃないか?
よし、ホーチミンからバンコクのチケットを取ろう」
スマホで航空券を取るのは初めてで、画面が小さくて入力しにくい事、
情報を入力途中、決定ボタンが押せなくて焦ったりしましたが、
無事チケットを購入し、それをカウンターに見せることで、
なんとかベトナム行きのチケットを受け取ることが出来ました。
その後も混雑した荷物検査を抜け、走って搭乗口に向かう羽目となりました。
 
さて、ホーチミンに着くと街の大きさに驚きました。そして道に溢れるばかりのバイクにも。
想像以上の大都市のようです。
 
今回宿泊したのはgalaxy cupsule hotelのドミトリー、一泊800円程度。朝食付きです。
この周辺は安宿街らしく見覚えのある光景で、欧米風のバーが立ち並んでいます。
実はこの宿に着く前にひと悶着ありました。
間違えてgalaxy hotelという名の別のホテルに向かってしまったのです。
カウンターに着き、予約をした者ですがと言っても良く分からないという顔をされます。
部屋を見せてもらうと、なんとも広々として綺麗な部屋で、キッチンまであります。
ドミトリーはいくらだと尋ねると、ドミトリーは無いと言います。
お互い話が食い違い、混乱していると予約票を見せろというのでスマホで画面を見せると、
これは別のホテルだとの事。
綺麗な部屋を見た後で、ドミトリーは嫌だなと思いつつ、またタクシーに乗り込み、
galaxy cupsule hotelに移動しました。
そうそう、この時タクシーに荷物を忘れてしまうという大失敗もやらかしてしまいました。
しかもパソコンが入った貴重な方のバッグを。
親切にタクシードライバーが届けてくれて大事に至らずに済みました。
ありがとうタクシーの運ちゃん。
 
galaxy cupsule hotel面白い体験が出来たのですが、それはドミトリーに日本人女性が来た事。
久しぶりでの日本人(しかも女性)という事で嬉しくなり夕食に誘いました。
興味深い話を色々聞くことが出来ました。鬱で休職中で、気分転換のためベトナムに来たとの事。
その原因となった会社でのセクハラ騒動やその後の活動など中々の壮絶な体験をしていたようです。
 
もう一人同じ部屋に居たブルガリア人のミキ、名前は女性のようですが男性です。
彼はとても陽気で面白い人でした。年齢は50を超えたところでしょうか。
彼は私に話しかけてきました。
私が日本人だと伝えると大喜びしていました。会話は英語と日本語のごっちゃです。
「私も日本に住んでいたね。ミタカ知ってる?(三鷹市か?)日本人の妻と結婚して何年か住んでいたよ。
日本は良いところね~」
私がベトナムの次は日本に帰るの?と尋ねると、いや、ブルガリアに帰ると言います。
何故?日本に住んでいるんじゃないの?というと
「いや、彼女とは離婚したんだ」と表情を曇らせました。
彼は盛んに同室のドミトリー部屋の韓国人たちにも話しかけていました。
 
彼との他のエピソードですが、数日後彼はここを離れると言い、軽く挨拶をしてきました。
その後彼は荷物を片付けていたのですが、しばらくするとドタンバタンと大きな音がするように
なりました。
見るとマットレスを床に放り出し、ドミトリーの箱の中でごそごそと何かやっています。
「何が起きたの?」と尋ねるも「いや何でもないんだ」と言っています。
音がしばらく続いたあと、彼が「ライトを持っていないか?」と私に尋ねてきました。
ドミトリーはベッド型ではなく、木枠を組んだ箱型をしていたのですが、
どうやらドミトリーの箱の隙間から床にお金が落ちてしまい、何とかそれを拾い出そうと
悪戦苦闘していたようです。見ると汗だくになっており、彼の必死さが伝わります。
私はお金の救出作戦に加わりました。
 
見たところ、彼が持っている道具はナイフとハサミだけで、これでお札が取れるとは思えません。
そこで、即席の鳥モチ棒(割り箸の先端にセロテープのべたべた面が外側になるように
ぐるぐる巻きにしたもの)を作り、ミキに手渡しました。
私がスマホのライトで隙間を照らし、ミキがこじ開けたドミトリーの箱の隙間に撮りモチ棒を突っ込んで
何とかお金を拾い出しました。
彼は大喜びして「貴方はとてもいい友達」ねと言い、
「お金見つかってよかったね。気を付けてね」と私も伝えました。
 
さて、到着した次の日、この女性と市内観光をしたのですが、ホーチミン自体にはそれほど観光できるような場所は
ありませんが、ざっと確認しておいた場所を回ってみます。
 
ベンタイン市場(Lê Lợi Bến Thành
日用雑貨、生活用品、生鮮食品、そして観光客向けのお土産などが建物の中に
ぎっちりと詰め込まれています。
 
サイゴン大教会Saigon Notre-Dame Basilica  )
欧米風の教会です。残念ながら工事中で中に入れませんでした。
最近工事中の観光物をよく見かけます。
 
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サイゴン中央郵便局(Saigon Central Post Office)
教会のすぐ横に欧風の綺麗な建物があります。郵便局です。
ドーム状の天井の高い建物で、最初は何の設備課分かりませんでした。
奥では郵便局らしく受付窓口や梱包物等を扱っているのが見えます。
入口付近は完全に土産物屋と化しています。
 

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歴史博物館(Bảo tàng lịch sử Việt Nam)
仏像、昔の人の衣装、皇帝ゆかりの家具?、戦争の歴史などが展示されています。
展示物の数自体はそれほど多くはありません。
Don't touch(さわるな!)と書かれた標識が多くみられる割には、
展示方法が雑で簡単に触れてしまいます。
 
さて、ここまで見たところでぐったりしてしまいました。
暑さもさることながら、喉の調子が悪く咳が止まりません。
ホーチミンはとても空気の悪い場所なのです。
しかもその繁華街のど真ん中の宿を取ってしまっています。
 
宿に戻りしばらく横になっていましたが、息苦しさが止まりません。
何やらどんどん酷くなってくる気がします。
元々呼吸が浅い状態が続いていて、それに加えて喉がやられてしまったことにより、
呼吸困難に陥ってしまいました。
 
呼吸困難では助けを求めることすら出来なくなる!これはまずい!
少々パニック状態になってきました。
海外旅行の保険に入っていましたから、保険会社の緊急窓口に連絡します。
するとスタッフから日本語対応が出来る病院がある、予約が必要だから
そちらに連絡してくれとの事。
教えてもらったのはColumbia Asia International Hospitalという名前と
病院の日本語専用窓口の電話番号。
さっそく電話してみますが繋がりません。
 
私が使っていたのは050PLUSというIP電話アプリ。
これが問題なのかと思い、ホテルのフロントで固定電話からお願いするも繋がらないとの事。
再度保険会社に電話し、事情を伝えると
「分かりました。こちらから病院に電話を転送します。直接症状をお伝えください」
と言われ、電話を持ったまましばらく待ちます。
すると「お掛けになった電話番号は間違っているか市外局番が無い為かかりません」
音声が流れ電話が切れてしまいました。
保険窓口に再度かけ直し、再トライしてみるも同じ結果に。
どうもこの電話番号は使えないようです。
 
だんだんとイラつきパニックになりそうになりながらも、
保険会社スタッフに「予約は取れていないけど教えて頂いた病院に直接向かいます」と伝え、タクシーを捕まえ病院に
向かいました。
時間は夕方の大渋滞、かなりの時間が掛かりましたが病院に到着しました。
そしてここでも私は失敗してしまったのですが、タクシーの料金を一桁間違って渡してしまいました。
しかもタクシーの運ちゃんも黙ってその金額を受け取ります。
渡す前に電卓で数字を打って確認したので、運ちゃんは金額の間違いに気づいているのは
間違いないですが、パニック状態の私はその時気付くことはありませんでした。
 
そして病院に入ると、幸いなことに夜9時過ぎだというのに開いていました。
調子が悪い、呼吸が出来ないと伝えると、すぐに中に案内されます。
救急病棟はだだっぴろい部屋で大量のベッドがあり、人がそこに寝かされていました。
日本語対応出来るという触れ込みの病院では、日本語が話せるスタッフはおらず、
医者も普通に英語で質問してきます。
Google翻訳で何とか状況を伝えると、ああ、風邪かなんかだろう、喉が腫れてるね、
薬を出そうという感じであっさり診察は終わりました。
診察料は特になく、薬代だけでした。
 
今回の出来事で分かったのは、何かトラブルや病気になったときに
結局は自分自身で何とかするしかないという事。
保険の窓口の方も丁寧に対処してはくれましたが、あくまでアドバイスまで。
現地での対応は本人がやるしかないのです。
海外でのトラブルの恐ろしさを思い知りました。
 
こんな感じでベトナムホーチミンは終わりました。
次の日、ドミトリーの女性とメコン川ツアーの約束をしていたのですが、
これも行けずに終わりました。
 
この時は本気で日本に戻ろうか悩みました。
数か月前にも夜中に呼吸が苦しくて目が覚めるという事が何度かあり、
体調面の不安があったのです。
こんな状態だったのですが、とりあえずもっと空気が良い場所に移動したいと思い、
ベトナム、フエに移動することにしました。
 
それでは今回はこのへんで。ではでは~