2018年 世界一周旅行 in イタリア その3 ローマ

ご覧いただきありがとうございます。ヒロです。
 
ヴェネツィアに後ろ髪引かれながら、ローマに移動します。
お気に入りの宿のcamping village Jollyからシャトルバスに乗り込みヴェネツィアへ。
ヴェネツィアサンタルチーア駅からローマテルミニ駅(roma termini)まで。
特急電車に乗って移動です。乗車時間は約3.5時間ほどになります。
値段はグレードによって異なり、ビジネスクラス、真ん中のクラス
(何と言っているのか良く分分からなかった)、エコノミーとありました。
私は真ん中のグレードを選びました。102ユーロ、結構高い!
しかし一度ヨーロッパでの高速鉄道に乗って見たかったのでしょうがない。
 

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駅でトイレに行きたくなり、荷物を自転車のチェーンでベンチに括りつけてからトイレに行きます。
急いで戻って来ると、駅員と警察らしき人が荷物の前に立っていました。
どうやら不審物と思われたようです。自分の荷物だと説明し納得してもらいました。
 
出発時刻になり列車は静かにホームを滑り出ます。その日もあいにくの霧でしたが、
霞みがかった田園風景を列車は進みます。
ヴェネツィアからボローニャまではなだらかな田園が広がっていたのが、
フィレンツェ辺りから丘や山が見え始め、綺麗な農村地帯を通ります。
いつのまにか霧は晴れ、日光が差してきます。
 
ローマに着いたのは午後3時前、今回の宿は駅近くのところを選びました。
Legend R.Gというホステル、ドミトリーで一泊10ユーロ程。
部屋の中はまあまあ綺麗です。ドミトリー部屋ごとにトイレとシャワールームが
ありました。
貴重品ロッカーもありますが鍵は自前のものを使います。
同室の人に話しかけてみました。彼はアルジェリアから来たとの事ですが、
どこの国なのか良く分かりません。アフリカの北の方にあると言われてやっと位置が
分かりました。
彼は石油採掘技師でイスラム教徒でした。部屋でお祈りをしているのを何度か見ました。
私がトルコに行ったことを伝えると、
良い宿を教えてと尋ねてくるので、アゴラゲストハウスを教えてあげます。
彼はとても友好的でその後、何度か色々と話しかけてくれました。
私の貧しい英語力ではぶっちゃけ彼が言っていることの半分以上
理解できていないのですが。
 
朝、朝食を済ませるとテルミニ駅(Termini)にバスチケットを買いに行きます。
売店でチケットが売っており、1回乗車券が1.5ユーロ、24時間券が7ユーロ、
48時間券が12.5ユーロ等とありました。
ヴェネツィアのように歩いて行ける範囲では無いと思ったので、とりあえず
24時間券を購入します。そしてgoogleマップを活用しバスに乗り込みます。
 
まず最初に向かったのはバチカン市国
ダンブラウンの作品で天使と悪魔という作品があるのですが、この作品が私は大好きで、
ローマに行ってみたいと思った理由のひとつがこの作品にあります。
話の舞台がローマ、バチカンを中心に物語が繰り広げられるのですが、
実在の場所をモデルにしているので、実際にその場所を見ることが出来るのです。
いわゆる聖地巡礼というやつかもしれません。実際に聖地ですが。
バスに揺られてバチカンのサンピエトロ広場に着きました。
 

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これが例のバチカン市国かと思い感激です。丸い広場は観光客に溢れております。
サンピエトロ寺院に入るには、まずボディーチェックを受ける必要があります。
中に入ると赤、青、黄色のカラフルな衣装を着た衛兵を見かけます。
天使の悪魔によると、ミケランジェロのデザインによるものだそうです。
 

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本堂のサンピエトロ寺院の入口は本堂真正面だったのですが、
それに気づかず、人の流れについていくと寺院のドームに登るコースに入りました。
入場料は8ユーロ、エレベーターを使うと10ユーロ。
もちろん根性なしの私はエレベーターで。
エレベーターを使って上がりましたが、そこからさらに長い階段を登る必要がありました。
いったい何段あったのか分かりませんが息切れするレベルです。
途中で追い抜いた年寄り夫婦が心配になります。
しかも階段のある通路は途中で狭くなり、通路が丸い天井に沿って傾いている為、
非常に登りくいのです。
ただ、階段自体は改装されていたので当時のものより登りやすくなっているんだと思います。
ドームを登りきると、バチカン市国を上から眺めることが出来ました。
周辺に高い建物も無いので、遠くの景色まで見渡せました。
 

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ちなみにドームの展望台はサンピエトロ寺院のてっぺんにあります。
 

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ドームを降りるとサンピエトロ寺院の中に出ました。
ヴェネツィアで綺麗な教会は見たつもりでしたが、ダントツで荘厳かつ美麗、
床、柱、壁、天井全てに装飾が施され、埋め尽くされています。さすがバチカン市国
 

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Treasureなにがし(うろおぼえ、イタリア語なので多分つづりが違ってた)と
書かれたエリアがあったので、多分宝物室なのだろうと思い行ってみます。
途中、歴代の法王の名前が書かれていると思われる石碑を横目に進んでいくと、
宝物室がありました。8ユーロ。お宝と聞くと見ないわけには行きません。
展示物は確かに宝の山でした。
豪華絢爛な指輪やティアラ。4,5cmはあろうかと思われるルビーに
1cmほどのダイヤモンドが使われています。本物かどうか分かりませんが。
黄金の燭台。黄金の杖、法王の着た衣装、黄金の杯、黄金の十字架、
ベルニーニ作の大きな天使の像、大理石の箱等が飾られています。
総額いくらなんだろうとつい野暮ったい事を考えてしまいます。
写真禁止だったので撮れませんでした。
 
天使と悪魔を読んでいたので、黄金の棺や多くの蝋燭が置かれた部屋
(この部屋から聖ペテロの安置された地下墓地への入り口があるらしい)
等を見たかったのですが、どこにあったのか分かりませんでした。
重要度を考えると一般人が入れるエリアにはないのかもしれません。
 
サンピエトロ寺院を堪能した後は、バチカン美術館に向かいます。
一旦寺院を出て、ぐるっと外壁沿いを回って美術館に行きます。
何でもこの美術館は数時間待ちとなる事もあるようなのですが、
私が行ったときは待ち時間なしで入ることが出来ました。多分平日だったからでしょう。
入場料は17ユーロでした。
展示物の数や質は圧巻の一言です。まずとにかく展示物が多い。
ひとつひとつゆっくりと見ているといくら時間があっても足りません。
どれもとても品質が高く、美術が好きな人にはたまりません。
 

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さらにすごいのは展示物だけでなく、建物の壁、床、天井にまた多数の彫刻や絵画が
施されているのです。これだけの美術品を作成するためにいったいバチカン
どれだけの財産をつぎ込んだのだろうと考え、眩暈がしてきます。
写真を見ていただくと分かりますが、天井に彫刻や絵画が描かれており、
またこれらの品質がとても高いのです。
 

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そして一番奥にあるシスティーナ礼拝堂の内部一面に描かれたミケランジェロ
絵画がありました。壁や天井一面に描かれた絵画に圧倒されます。
建物内部の壁面に椅子が設置されており、皆これに座ってじっくり天井を眺めています。
ここでも係員が「ノーピクチャー」を連呼していた為写真は撮れず。
バチカン見学はいったん終了、バス一日券の時間内に色々と回らなければなりません。
 
次に向かったのはコロッセオ
バチカン市国近くにある地下鉄駅、Ottaviano駅からTermini駅に移動、ここで電車を乗り換え
コロッセオ駅(Colosseo)に到着。
駅から出ると目の前にコロッセオがありました。コロッセオ前には観光用の馬車がありました。
 

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エジプトのうざいラクダの客引きを思い出しますが、さすがローマ、そんな事はされません。
中を見てみたかったのですが、時間が遅かったのか入れません。
周りを一周したところ、黒人のにいちゃん集団の一人に声を掛けられます。
「どこから来たんだ?」
「日本だよ」
「おー中田」
どうやらサッカーの中田を知っていると言ってるようです。
「俺たち友達、これあげる」と言って強引にブレスレットを腕にはめようとします。
この手口は覚えがあります。タダだと言って物を渡し、後で金品をせびるのです。
その証拠に彼らの手には同じブレスレットを持っています。
「いやいらない!」と言って断りますが、めちゃくちゃ力一杯腕をつかまれました。
なんとかブレスレットは返しましたが、この黒人集団と手口には
その後何度か別の場所でも遭遇することになりました。
 
コロッセオの次は真実の口、完全にお上りさんの見学コースです。
コロッセオから徒歩でも歩ける距離でしたが、バスチケットが勿体ないのでバスで移動。
しかし待ち時間が長く、歩いたほうが早かったかもしれません。
真実の口はサンタマリアインコスメディン教会にあります。
しかし真実の口自体は教会の建物の外壁部分に置かれており、柵の向こう側に
は見られました。この顔を正面から撮るために皆行列を作っています。
コロッセオ前から真実の口にかけ、とても多くの中国人達を見かけました。
何やら中国人の定番コースにでもなっているのでしょうか。
今まで色々な国で中国人の大集団を見かけましたが、今回はダントツに多かった。
バス待ちの間に数百人の中国人が通り過ぎるのを見かけました。
今や世界的に見ても中国人はお金持ちのようです。
待ち時間のわりに写真を撮るのは一瞬で終了。
 

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次はトレビの泉を目指します。ここもバスを使って移動。
待ち時間が長かったのは今回も同じ。
時間は夕方6時過ぎで真っ暗になっていました。
暗くて見えないかな、明日にした方が良いか?
いや多分ライトアップされているだろうと予想し移動します。
トレビの泉は予想辺りライトアップされていました。昼間に見るより綺麗かもしれません。
しかしまあ、観光客の多い事多い事。 
 

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こんな感じでローマでの一日は終わりました。
ではでは。