2018年 世界一周旅行 in モロッコ その2 ワルザザート

ご覧いただきありがとうございます。ヒロです。
 
カサブランカからワルザザートまでバスで移動しました。
ワルザザートはアジフタイティリ川の両岸に広がったオアシスの小さな町です。道路も歩道も広々としており、のんびりとした雰囲気が漂っています。通りを歩いているとすれ違う
子供たちが挨拶してきます。「ニーハオ」と。
 
さて前回の記事で書いたのですが、前日に雪のためにバスが来ないと聞かされ、次の日の出発となります。
雪で走れないということは、一晩待ったぐらいで通れるようになるのだろうかという私の思いは杞憂に終わり、その日は予定通り朝7時に出発しました。
 
指定されたバスの座席に行くと、既に年配のおじいちゃんが荷物と一緒に占拠していました。モロッコに来てよく見かけるとんがりフード付きのローブを着て、狭そうに膝を曲げて腰掛けています。
私がそこは私の席だと伝えると、横の空き席を指差してそっち座れとの事。
まあ、半分くらいが空き座席だったので素直に従ってそっちに座りました。
 
バスはまずマラケシュを目指して走ります。途中の景色は広大な平地がひたすら広がっています。高速道路にも他の車はほとんどなく、バスは順調に進んで行きました。雪は全く見当たりません。
 

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12時頃にマラケシュに到着。バスの乗客は増え、満席になりました。
 
一時間の休憩を挟み、ワルザザートに向かいます。だんだんと景色が変わり、
バスは山の中を登って行きます。外に何か白い物が見えると思ったら積もった雪
でした。
 

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進むに従ってどんどん雪が増えていきます。そのうち雪が降り始めました。
標高が上がるに従って、雪まで降り始めました。道路脇に生えているサボテンが
すっかり雪に埋もれています。
地元の人は道路脇に車を停め、大人も子供も雪で遊んでいました。
そのうち雪が本格的に降り出し、風も強くなっていきました。周りの景色は
完成に雪山真っ只中です。このただならぬ光景に地図を確認、この時初めて
気付いたのですが、マラケシュワルザザートの間には大きな山脈、3000m級の山が
連なるアトラス山脈が横たわり、バスはこの雪の中、山越えをしていたのです。
この道の標高は何と2000m越えのようです。
ワルザザートに着いてから聞いた話では、ここ数日マラケシュワルザザートを繋ぐこの道は雪で通行止めになっていたとのことでした。
 

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周りは雪山ばかりです。ぱっと見、長野の雪山と代わりませんが、よく見ると山は
岩山でところどころ赤い岩肌が見えており、たまに見かける木々も背の低い小さな木
ばかり。
そして猛吹雪の中、バスが止まりました。そのまま一時間ほど停車。外は凄い吹雪です。何かトラブルがあったのかと心配になった頃、バスは再び走り出しました。途中、何台もの除雪車とすれ違った事から、道路除雪がやっと終わったところのようです。
 
ここから景色は一気に変わっていきます。徐々に雪は減っていき赤い大地が見えるようになります。一時間も走ると道路付近にはすっかり雪は無くなります。
代わりに様々な色した大地が見えてきます。この辺りは地層が保たれているのか、薄い赤、抹茶色、黄土色とくっきりウェハース状に地層が分かれており、その上に雪の白を加えた色鮮やかなこの地層になっています。時には切り立った崖になり、地層が曲がりくねってなだらかな丘となり、時には真っ平らな平地となり、遠くの丘にぐるりと囲まれてクレーターの中を走っているかのような景色など、道中楽しませてくれました。
 

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ワルザザートには夕方の6時頃到着。バスターミナル前に待っていたタクシーにぼったくられながら宿に向かいます。今回泊まったのは郊外のドミトリー宿、一泊850ディラハム、千円程度。朝食付き。格安です。
暖かいシャワーは出ましたが、広々としたドミトリー部屋は私一人で暖房無し。余計に寒く感じます。モロッコに来てから寒い場所ばかりにいて風邪を引きそうだったので、その夜の内に宿探し。電話して暖房がある宿を見つけました。
 
次の日の朝、ドミトリー宿に別れを告げ、昨夜調べた宿に向かいます。
この宿はmarmarホテル。暖房付きの部屋をお願いしました。少し値切り一泊205から190ディルハムになりました。部屋は清潔、広々したシャワールーム、エアコン付きで言うことありません。ここなら一息つけそうです。
 
せっかくワルザザートに来たので、アイットベンハドゥの集落に行く事にします。宿で聞いたところだと、バスは無いので大型タクシーで皆んなで割り勘で行った方が良いとの事ですが、あいにく一人。近くにいる他のツーリストに声をかける勇気もありません。
タクシーの運ちゃんに値段を聴くと往復150ディルハム。ここで値段交渉すれば結果的に楽に安く行けたのですが、持ち前の貧乏性で近くまでバスで移動、そこからタクシーを使って移動しました。トータルで115ディルハム
 
アイットベンハドゥ前に行くと、一人の外国人の若者に声掛けられました。ワルザザートに帰りたいが、ユーロしか金がない。助けてくれとのこと。私は二時間後にタクシーが来る約束したから、その時なら乗せてあげられると言い、後で合流する事にします。
 
アイットベンハドゥは丘の上に作られた小さな町でした。町中はみなお土産屋さんになっていました。家々を縫うようにして階段があり、頂上に着きます。
上には小さな小屋があり、周りの風景が一望できます。
 

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この辺りは小さなオアシスらしく川もあり、また色とりどりの地層が広がっています。
その先には赤い丘が横に広がり、そのさらに奥に雪山が見えます。アトラス山脈でしょう。
 

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集落の写真を見ようと思い、いったん集落を出て川沿いに移動。
 

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アイットベンハドゥの観光も終わり、先ほど出会った若者を待ちますが、
見当たりません。しばらく待ちましたが結局来ず。
2時間も待っていれば別の手段を見つけたのだろうと思い、タクシーでワルザザート
戻りました。
 
帰り道タクシーの運ちゃんにメルズーガに行くためのバスチケットを取ることを伝えると、
スプラトゥースというところで買えると教えてもらったのでそこまで送ってもらい、
バスチケットを確保します。155ディルハム、荷物代で5ディルハム
 
次の日はワルザザートにある映画撮影スタジオに行ってみました。
この町ではタクシーで何度もぼったくりにあっているので嫌気が差し、徒歩1時間かけて移動。
 

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このスタジオでは映画のグラディエーター等の撮影に使われたようです。
中に入ってみると何だか様子が変。施設のあちこちに資材が置かれています。
入口で中に入りたい旨を伝えると、自由に見て良いよとの事。
中に入ってみるとほとんどの建物が工事中で、鑑賞できるような状態ではありませんでした。
ある意味舞台裏を見ることが出来たかと思い納得することにします。
 

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この施設はホテルも併設しており、プールまでありました。
ブルジョアの雰囲気に浸りたくてプールサイドでゆったりしました
 

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その後は、近くのバス停からローカルバスに乗って町に戻ります。町の繁華街で夕食を食べ、スーパーマーケットでビールとつまみを買って帰ります。
 
今回はこの辺で。ではでは。