2018年 世界一周旅行 in モロッコ その5 シャウエン
ご覧いただきありがとうございます。ヒロです。
フェズからシャウエンに移動しました。シャウエンは青く塗られた青い街並みが有名な場所で、日本人に大人気だそうです。
シャウエンに到着したのは三時頃。今回の宿は予約していました。距離はそれ程離れていないと思い、タクシードライバーの呼び込みを抜け歩き始めたところ目の前に急勾配の登り坂がありました。
タクシーに乗ろうと思い、後ろを振り返りましたが既にタクシーは一台もいません。諦めて重い荷物を抱えて坂を登ります。汗だくになって宿の近くに来たところ、目の前に石壁の門が現れました。どうやら予約した宿はまたメディナの中のようです。booking.comのルート案内も入り口で終わっており、宿の場所が分かりません。
すると門の前に座っているおっさんが声をかけてきました。宿のスタッフかと聞くとそうだと
答えます。彼は私の荷物を掴むと門を潜り抜け、メディナに入りました。
街の中を彼はずいぶんと歩き回ります。「宿は随分遠い場所にあるんだなぁ」と思いながら
後ろをついていきます。5分ほど歩きようやく宿に到着。すると彼はチップを要求してきました。
やはり彼は宿と無関係だったようです。荷物を運んでもらったこともあり仕方なく少しだけ
お金を払いました。後で気付きましたが、実は宿は門を入ってすぐのところにあり、右に曲がれば良いところを、彼は左に曲がり遠回りしていたのでした。しかしモロッコという国では、こういう輩が沢山居る辺りがアジアを連想させます。
今回泊まった宿はabi khanchaという宿で、内装が青く塗られてお洒落な感じがします。設備はほどほど。個室でしたがトイレとシャワー室は共有スペースです。ただし元がメディナですので基本的に作りが古いです。宿のスタッフの赤ひげの青年がとても気さくで色々と世話をしてくれました。
私が到着した日は、偶然にもこの小さな宿に多くの日本人が泊っていました。私と同じような一人旅行者が数名、旅行中の夫婦が一組。久しぶりの日本人にほっとします。その旦那さん曰く、このメディナの中にハマムがあるのを発見したとの事。ハマムとはモロッコ式サウナだそうで、そんなものがあるなら行ってみたいという事で連れて行ってもらいました。宿の横の店であかすりと、見た目はビニール袋に入った味噌のような柔らかな石鹸を購入。それを持って皆でハマムに向かいます。途中で他の宿に泊まっていたという日本人二人も合流し、10人ほどの日本人でハマムに入りました。石作りの建物の入り口を入り、階段を降りるとカウンターと脱衣所兼、涼み場のスペースがありました。銭湯というよりも遺跡の中にいるようです。この場で服を脱ぎ、カウンターに荷物を預けます。素っ裸で入るのはダメという事でパンツ一丁になって階段を降り浴場に向かいます。浴場の中は薄暗く、蒸し暑い石造りの部屋になっており、床の上に皆寝転んでいます。床下に温水が通っているのか、床石が暖かくなっています。壁際に区切られたスペースがあり、ここが洗い場でしょうか。ここで働いているらしき子供達やお年寄りがお湯の入った桶を浴場に運んできます。この桶のお湯を浴びて身体を洗っています。垢すりをしてくれる人がいましたが、この人数では順番が来るのは望めませんでした。この浴場の使い方ですが、まずお湯を浴びて、石鹸を身体に塗りつけ、この状態で床に五分間寝転びます。その後垢の浮いた身体を垢すりで擦り、お湯を浴びて終了のようです。旅行中はシャワーばかりで身体を綺麗に洗えていないような気がしていましたが、しばらく前から気になっていた踵の角質までスッキリ落とす事が出来ました。
次の日はこの青い町を見るべく、歩き回ります。町の建物は全て淡い青色で塗られています。まるで水族館の中のようですが、建物や町並みはメディナそのものです。
丘の上にあるモスクから町が一望出来るとの情報を得て、モスクを目指します。途中渓流の横を歩きます。山から湧き出たばかりなのでしょう。水が透明な川を見るのは本当に久しぶりです。
丘を歩き続けると、桜や梅の木が生えており、花を咲かせていました。その横にサボテンが生えているのがモロッコらしいです。
三十分ほど歩き丘のモスクに到着。モスク自体はとても小さなものです。丘の上では地元の子供達がサッカーをしていました。たまにまとを外れたボールが坂を転げ落ちそうになり、慌てた子供が必死に追いかけます。
今回はこの辺で。ではでは。