2018年 世界一周旅行 in フランス その1 パリ

ご覧頂きありがとうございます、ヒロです。
 
花の都パリにやってまいりました。街の様子はやはりヨーロッパ調で、華麗な装飾が施された建物が立ち並びます。街中にブロンド美女が溢れています。人々もお洒落に見えます。まあこの街で一番お洒落に気を遣っているのは、日本人、中国人、韓国人観光客のようです。そういえばパリに入ってからは日本人も随分と見かけるようになりました。
 

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今回の航路はスペイン、バルセロナバルセロナエルプラット空港から、フランス、パリのオルリー空港までです。
 
今回の移動はなかなかのトラブルに合いました。飛行機に乗り遅れ、荷物と離ればなれになったのです。といっても今回は自分が悪いのですが。出発時間は若干早めではありましたがバルセロナの空港には問題なく到着、vuelingのチェックインカウンターで荷物を預けました。ボディチェックを済ませ、まだ時間があったので朝食をとってから、搭乗口に向かいました。すると何やら人だかりが出来ていました。何かトラブルでしょうか。まあ飛行機が遅れるなんて良くあることです。大人しく後ろで待つ事にします。しかしこの行列何故かなかなか進みません。しびれを切らして人混みをかき分けカウンターに行き搭乗券を見せました。ところが!
「搭乗時間は過ぎたわよ」とカウンターのおば、いやお姉さんは言います。
何ですと!
「搭乗時間前に来なきゃ駄目じゃない」
「いや、この行列の後ろに並んでたんだよ!」
文句を言いましたが、飛行機に乗せてくれる様子はありません。しかしこの謎の行列の人達はいったい何を待っていたのでしょうか。
 
粘って喰いつけばなんとかしてくれないかとも考えましたが、そこは諦めの早い自分。次の方法を考える事にします。
「…分かった。飛行機には私の荷物が乗ってる。どうすれば良い?」
「6番の荷物コンベアから出てくるから待ってて」
内心、本当かよと思いつつ、コンベア前で待ちます。本当はこの時点で次の航空券を抑えたかったのですが、荷物がどこにあるのか分からないのでは予定を立てることが出来ません。
 
1時間経過…荷物は出て来ません。
荷物カウンターのお姉さんに事情を話し調べてもらいます。
「荷物はまだね。出てくるまで待ってて」
「いつまで待てば良いの?」
「さあ?」
2時間経過…荷物は出て来ません。
再度カウンターに調べてもらいました。
「荷物はオルリー空港に行ったわ」
やっぱり。
「荷物券を、オルリー空港のカウンターで渡してね」
礼を言い、一旦出口から出て、航空会社のチケットカウンターに行きます。今日中にオルリー空港に着かなければ、何かと面倒です。航空会社のチケットブースに向かいましたが、因縁のvuelingのカウンターしか開いていません。空港で直接チケットを買おうとする人は稀なのでしょう。カウンターで今日の便をお願いしました。しかし…
「今日の便は満席だね。明日の朝だったら取れるけど」
「いや、今日行きたいんだ」
「他の航空会社なら乗れるかもね。他を調べたらどうだい?」
そう言われても他は皆閉まっています。
 
諦めきれず、スマホで今日の便を調べました。するとvuelingの夕方5時過ぎの便がまだ予約出来そうです。窓口では満席と言ってたのに。いずれにせよ、サイトの気が変わる前に急いで予約、何とか購入に漕ぎ着けました。
 
そしてパリ、オルリー空港夜の9時近くに到着。無事荷物との再会を果たしました。それだけでも御の字です。空港での荷物の取り扱いのずさんさは身にしみてます。ある空港などでは、荷物を満載に載せたコンテナを引いた車が目の前を通りました。こんな適当な積み方で良く落ちないなと思って見ていたら、荷物がグラグラ揺れ出し、スーツケースが落っこちてしまったのです。そのコンテナ運転手は気づく事なく行ってしまいました。あの荷物は無事持ち主の元に届いたのでしょうか?
 
今回は空港に着いたらすぐにネットに繋がっていました。前回出会ったユキ君情報によると、ヨーロッパではデータローミングをオンにすれば、どこでも繋がると情報を得ていました。後で自分でも調べて見ましたが、ヨーロッパのどの国の通信会社でもデータローミングで接続出来るようになったのはつい最近、2016年からのようです。
 
googleマップで宿までのルート検索をするとバス、電車を乗り継いでなかなか面倒そうです。チケットの買い方もバス乗り場も分かりません。そこで最近の私の常套手段、近くの人を捕まえて聞きまくります。大抵の場合、快く教えてくれます。今回もバスチケットの買い方を教えてくれたおじさんが、バスに乗っている間も気をかけてくれ、バスの降りる場所を教えてくれました。
 
今回の宿はle montclair montmartreです。街の中心街からは離れています。ドミトリーですが一泊3000円近くしました。ヨーロッパに入ってからはどこも高めです。ドミトリー部屋には机と椅子があり、ある時私は机に向かってパソコンでブログを書いていたところ、部屋に中国人三人が入ってきました。そのうちの一人、40代後半くらいのおじさんが私の顔を見ると
「日本人?」と日本語で尋ねてきたので
「yes」と答えます。後の会話は英語でしたが。
彼はかなり社交的でニコニコと笑いながら旅行の話をしてくれました。彼は去年の暮れに大阪を訪れ、次回は東京に行くとか。今回の旅行ではドイツ、フランス、スペインなどを回ると言います。私も自分の旅をする事を考えましたが、前回の中国人の一件で中国人アレルギーになっており話せません。そのうち、白人の女の子、黒人の青年が入ってきて、中国人と三人で何やら話し始めました。聞き耳を立てると、女の子はニュージーランド、黒人はアメリカから来た様子。私が聞き取れたのは残念ながらそこまででした。
 
今回の観光地ですが、まずはルーブル美術館に向かいます。駅で回数券を買い、地下で移動。電車のアナウンスで日本語が流れ驚きますが、内容が「お手持ちの荷物の管理にご注意ください」でした。よほどスリに遭う日本人が多いのでしょう。駅から出て、美術館に向かう途中の地下通路でなんと日本人の子供達の絵が飾られていました。第一生命主催のイベントのようです。ルーブルの近くで展示するなんてなかなか粋な事をします。
 

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さて、子供達の絵の横を通り過ぎ、階段を登るとガラスのピラミッドが見えてきました。中央に大きなピラミッド、左右に小さいピラミッドがあります。そしてピラミッドを取り囲むように、壮大な建物が右翼側、左翼側に広がっています。中央のピラミッドが美術館入り口になっています。
 

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ルーブル美術館の展示ブースは、ルネッサンス時代の絵画、豪華な装飾品、ローマ時代の彫刻、イスラム文化圏の絨毯、家具、ヨーロッパの家具、ナポレオンが持ち帰ったエジプトの品々など多彩な作品が展示されています。展示品も素晴らしいものですが、美術館内部の装飾、壁画、天井画も見事な作品です。そしてとにかく広い。全て見て回ったら3,4時間はかかりそう。モナリザの場所は良く聞かれるためか、入り口付近から案内板があります。作品はルネッサンスブースの広間、中央の壁に設置されていました。噂通り小さい。そしてガラス越しなのでくすんで見えます。人だかりの中、何とか写真を撮りました。
 

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次はエッフェル塔。見た目のインパクトはなかなかです。色はともかく東京タワーと同じような形に見えますが、よく見ると所々に装飾が施されていました。上に上がるエレベーターは四つの足のうちの二か所にあり、斜めの柱に沿ってエレベータも斜めに登り、そこから別のエレベーターに乗り換え上部展望台に登ります。登ってみた感想としては、上から見たパリの眺めはそれほどでもないかな、と。エッフェル塔は外から眺めるだけで良いかもしれません。
 

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エトワール凱旋門です。これは想像以上の大きさでした。大きな交差点の中心にあり、凱旋門から放射状に8方向に道路が広がっています。門を近くで見られないかと歩きまわり、地下道に入り口を発見。しかし有料。解説を見ると、門には内部にも色々な装飾が施されており、また上に上がる事が出来るようです。しかし外観だけでお腹一杯。満足です。
 

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そういえば街を歩いていると、パリ日本文化会館と書かれた建物がありました。気になって中を覗いてみると、生け花や人形作家の作品が展示されていました。随分と熱心にフランスに日本文化を広めようとしているようです。
 

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オペラガルニエです。オペラ座の怪人の舞台です。中を見学できないかと思いましたが、何やら使用中で入れません。建物の周りをぐるりと歩いていると、カメラを構えた人たちが妙に多い事に気付きました。建物の出入り口にカメラを構えている様子を見ると、どうやら有名人が中に居て、出てくるのを待ち構えている人達のようです。しばらくすると歓声が上がり、有名人らしき人が出来てきました。自分も混じって写真を撮ってみました、がその人が誰だか全然分かりません。
 

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ノートルダム大聖堂です。双頭の塔が特徴的です。内部には絵画や彫刻はそれほどありませんでしたが、その代わりに数多くのステンドグラスが設置されており、それらがまた美しい。
 

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パリ市内観光はこれぐらい。次はモンサンミッシェルに行ってみることにしました。ホテルのスタッフにモンサンミッシェル行きのバス会社が無いか尋ねるとFlIXBUSという会社を教えてくれました。パリとモンサンミッシェルを結ぶ直通バスで、パリの集合時間は朝7時ごろ、片道5時間かけて現地到着、17時頃にまたバスに乗り22時ごろ戻ってくるというルートでした。現地での活動時間は4時間ほどになりそう。
事前にネットで調べたところでは、モンサンミッシェルへは電車一本で行けず、途中でバスに乗り換える必要があるとか。しかし電車を使ったルートなら移動時間短くお勧め等と書かれていましたが、経験上、言葉やルールの分からない国で電車、バスの乗り換えは結構厳しく、意外と時間が取られてしまいます。その為、私は乗り換えの必要がない直通バスで移動することにしました。バスの方が値段が安いのもあります。
 
当日の早朝、真っ暗なドミトリー部屋でなるべく物音を立てないように着替え、ロビーで簡単な朝食を取った後、宿を出発します。宿からバス乗り場までは40分ほど。知らない駅構内を歩き回ったせいで実際には50分ほどかかりました。バスの集合時間10分ほど前になるとかなりの人が集まってきます。その中に5,6人は日本人でした。
 
バス時間通りにバス停に到着。乗客確認を済ませると一路モンサンミッシェルに向かい走ります。途中パーキング休憩や途中下車の人を下ろしたりしながら走り続けます。そして開けた農村風景の中にモンサンミッシェルの姿が見えてきました。とても美しい風景で、絵画を見ているような気分になります。バスはモンサンミッシェルの近くには止まらず、観光客用駐車場で止まりました。駐車場からモンサンミッシェルは3kmほど離れています。しかし不思議なのはモンサンミッシェルの近くにはほとんど建物が無い事。きっと世界遺産になる前から特別保護区になっていて、建物を建てないのでしょう。日本ならこんないい眺めの場所をほうっておくはずがなく、商業施設やマンションが立ち並び、江の島のような光景になっているだろうなぁと感じました。
 

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さて、バス停からモンサンミッシェルへはシャトルバスが走っており、これに乗って近くに移動します。先ほど書いた通り商業施設などの建物はほとんどなく、モンサンミッシェルまでの綺麗な一本道の両側には屋台は一つもみあたりません。近づくにつれ周りの様子も見えてきます。島の周りは干潟に覆われています。まさに海の上に浮かぶ孤島です。
 

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入口の門をくぐると、レストランやお土産屋さんが並んでいます。この様子が何かに似ていると思ったらモロッコで見たアイトベンハドゥでした。あそこも丘の上に小さな町があり、頂上付近に城跡がありました。入口に入るとすぐ、卵料理で有名なお店があります。このお店はNHKモンサンミッシェル特集で見たことがあります。ラメールプラール(LA MERE POULAND)というお店です。卵をたくさん使ったオムレツが美味しそう。是非食べてみたかったのですが、メニューを見ると27ユーロから。貧乏旅行をしている自分には無理な値段です。しかたなく正面にあるカフェでサンドイッチのドリンクセットを注文しました。サンドイッチを食べていると足元に猫二匹が寄ってきました。おこぼれを狙っているようで、にゃーにゃーと泣き続けます。サンドイッチに入っていた鳥のささ身をあげようと手を伸ばすと、奴は私の手を引っ掻き、慌てて手を引っ込めた私の手から落ちたささみを奪って逃げていきました。なんちゅー奴だ。昼食を済ませ、町の上り坂を登っていくと、頂上に建設された聖堂が見えてきました。入場料は10ユーロでしたが、この日は日曜日だったため無料で入ることが出来ました。しかし日曜日なのにそれほど観光客が居ないのはどういう事でしょうか。頂上付近にある広場に行くと、聖堂尖塔にあるミカエル像も近くに見ることが出来ます。
 

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聖堂内はとてもひんやりしています。聖堂という割には装飾は少なくお城の中にいるようです。実際に昔は要塞都市としても使われていたようです。城内を登り下りを繰り返し進みます。小さな庭もありました。
 

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ざっと一通り回る事約1時間半。途中雨が降り少しの間雨宿り。お土産屋にはあまり興味がないので観光客用駐車場に戻ることにしました。一旦シャトルバスに乗るものの、綺麗な道を通り過ぎるのが勿体なく感じ途中下車して歩くことにしました。近くに橋が見え、その橋の上に行くと、なんとモンサンミッシェルに虹がかかっている様子がうかがえました。それは5分間ほどの出来事でしたが、虹に気付いたのは私だけでなく、橋の上に居たベビーカーを押した夫婦と一緒にこの光景を眺めていました。
 

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そして駐車場に着いたのは4時ごろ。スマホでブログの文章を書いて帰路のバスが来るまでの時間を潰しました。モンサンミッシェル観光ですが私のような熱心で無い観光客であれば、半日ツアーでも十分楽しめました。
 
後日、パリ市内の他の観光地を回ろうとしたところなんだか体調が悪い事に気付きました。体がだるく、若干吐き気がします。疲れのせいか風邪を引き始めたか。なんにせよその日は大人しくした方が良いと思い、スーパーマーケットでサンドイッチとヨーグルトを買って宿に戻り、一日寝込んでいました。旅行が長くなると観光より健康の方が重要になります。若くないので無理も効かないし、治りが遅くなります。こうして休んだ後は、ペルーに飛ぶ事になります。
 
今回はこの辺で。ではでは。