2018年 世界一周旅行 in アメリカ その1 ニューヨーク

ご覧いただきありがとうございます。ヒロです。
 

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アメリカ、ニューヨークにやってきました。アメリカ横断ウルトラクイズを見ていた世代ならわかってもらえるかもしれませんが、ニューヨークは一度訪れてみたい場所の一つです。あの当時はまだアメリカへの海外旅行など高根の花でしたが、今では多くの人が訪れていると思います。飛行機から外の様子を見ると、街全体がなにやら白く染まっている事に気付きます。なんと雪が積もっています。後で聞いたところによると、数日前にニューヨークに雪が降ったそうです。私が到着した時には雪は降っていませんでしたが、それでも気温は日中でも氷点下を下回ったりしました。3月のニューヨークは非常に寒い場所でした。ただ、私が空港から降り立つときには街中の雪がほとんど溶けていました。
 
アメリカ国内の空港に着いてからすぐに感じたのは非常に多くの人種が溢れていること。白人はもちろん黒人も多く見かけます。マンハッタンの町には数多くの高層ビルがそびえ立ち、私を圧倒します。タイムズスクエアでは周辺のビルにネオン管やディスプレイが設置され、煌びやかかつエネルギーを感じます。そして人々のテンションが妙に高い。マンハッタンを歩いていると、大声で騒ぎながら歩く人々がおり、中には踊りだしている人まで。人の多さでは渋谷や新宿も負けていないと思いますが、町中こんなテンションで騒ぐのはハロウィンやら年末年始の時ぐらいだと思います。
 

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今回の航路ですが、クスコ空港(ペルー)→リマ空港(ペルー)→フロリダのフォートローダーデール空港(アメリカ)→ニューヨークのニューアーク空港(アメリカ)となります。空港と飛行機に居た合計時間はほぼ24時間。今回の移動も疲れました。アメリカはテロの影響で入国が厳しい事が知られていますが、リマの空港のチケットカウンターでかなり念入りに質問されました。
「最終到着地はどこ?」「ニューヨークです」
「何日居るの?」「2週間です」
「どこに泊まるの?」スマホ画面を見せます。
ESTAを見せて(アメリカ入国許可書。事前にWEBで取得)」こちらもスマホ画面を見せます。
「帰りの飛行機チケットは?」またまたスマホ画面。
「航空会社はどこ?」「Korean airline」
以前イスラム圏内の入国時の時のように怪しまれ質問をされている時とは異なり威圧感は無く、一様に観光客一人一人を調べているという様子でしたのでそれほど緊張感はありません。しかし、ここでこれだけ入念に質問されるという事は、アメリカ入国時にはどれだけ厳しい質問を受けるかと思い緊張しましたが、フロリダの空港では、
「どれぐらい居るの?」「2週間です」
「帰りはどこから帰るの?」「ロサンゼルスです」
これぐらいでした。実にあっさりです。
 
ニューアーク空港に到着後、simショップを探しましたが見当たらずうろうろしていると空港の出口付近にsimの自動販売機がありました。60ドルで1Gbyte、80ドルで3Gbyte、100ドルで無制限。どう考えても高すぎます。ここで買うのは諦め、まずは宿に向かおうとしますが交通手段が分かりません。インフォメーションカウンターにバスか電車で宿に行きたいと伝えると、電車で13ドル、タクシーサービスだと21ドルだと言われます。これぐらいならタクシーを使った方が楽かなと思い、配車をお願いしました。到着したのは乗り合いタクシーで、一台のタクシーに10人ほどが乗り込みます。行先は全員マンハッタン島のようです。時間が丁度ラッシュ時間と重なり、マンハッタン島は渋滞しており、空港から島には20分程度で着いたのですが、そこから全員の目的地にたどり着くのに1時間ほどかかりました。私は一番最後に降ろされました。ドライバーにチップは無いの?」と言われ3ドル払います。チップの習慣に慣れていないのでよく支払い忘れます。
 
今回泊った宿はJazz on Columbus Circleというところ。マンハッタン島のど真ん中、セントラルパークも近く、タイムズスクエアも徒歩で15分ほどというかなりの好立地です。タクシーを降り宿を探しますが、いつものように都会のドミトリー宿を探すのは苦労しました。宿の周辺を一周したのち、近くにあった日本食のお店に入ろうとしている人を捕まえ場所を聞きます。小さなお店の入り口と思って何度も通り過ぎていた扉が、実はお店と宿との共有の扉だったのです。部屋に入ると、日本人の若者が二人おり、話を聞くと大学の卒業後にここに旅行に来ているとの事。一人はアメリカ国内、もう一人はアフリカ、南米を周ってきたそうです。そして台湾から来たという若者も同じく卒業旅行とのこと。どうやら大学卒業前に大きな海外旅行に出かけるというのは世界共通のようです。
 
ニューヨークと聞いてまず最初に思いついたのは自由の女神、という事でリバティ島に行ってきました。ホテルに貼ってあった地図を見て列車の路線図を確認。リバティ島の最南端にあるSouth Ferryという駅名を見て、リバティ島に向かうフェリーがあるのはきっとここに違いない、と地下鉄に乗ってSouth Ferry駅に向かいます。地下鉄を降り、地上に出ると目の前にフェリー乗り場の大きな建物があり、中に入ります。しかし建物内を見てもチケット売り場はありません。ひょっとするとリバティ島に行くには必ず予約が必要なのかと不安になってきましたが、建物内に居た警備員の人に話を聞くと、リバティ島へのチケット売り場は建物を出て左手にあると言われました。言われた通りに歩いていくと、海岸沿いに公園があり、遠目に自由の女神像が見えました。これで済ませようかとも思いましたが、せっかくなのでリバティ島に行きたいです。少し歩くとstatueやらislandやら書かれた布が貼られたレンガ作りの建物が見えてきました。これがリバティ島へのフェリー乗り場のようです。当日券は18.5ドル。後でネットで調べたところでは、女神像の台座や、内部に入ることが出来るチケットもあり、こちらは予約が必要との事。チケットを購入し行列に並びましたが、この列が非常に長く全然進まない。この原因はフェリー乗り場前にあるセキュリティチェックにあるようです。乗客一人一人に空港並みのボディチェックを行っている為、時間が掛かっているのです。
 

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行列に並ぶ間、海沿いの為に風を遮るものも無く、寒風吹きすさぶ中2時間待ち続け、ボディチェックも終わりようやくフェリーに乗ることが出来ました。フェリーに乗り込むと船は15分程度でリバティ島に到着しました。目の前におなじみの薄緑色の自由の女神像が見えます。リバティ島はそれほど大きな島ではなく、女神像、そしてレストランや売店があるぐらい。しかしここにさらに自由の女神博物館が出来るようです。島に上陸すると目の前のプレハブ小屋で無料のガイド装置を借りることが出来ます。言語は日本語でお願いしました。
 
自由の女神像の高さは45mほどのようですが、大きな台座の上に立っており、その為さらに大きく見えます。台座の高さ、そして自由の女神像の高さを合わせて93mだそうです。ウルトラクイズでよく見た自由の女神像が目の前にあるのかと思うと感激です。自由の女神像を背にマンハッタン島を振り返ると、マンハッタンの摩天楼、ビル群が見えます。マンハッタンのそれほど大きくも無い島にびっしりと巨大で多くのビルがひしめき合っている様子は圧巻です。
 

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しかしその日のリバティ島はとにかく寒い。海からは強風が吹き、遮るものも無いのでダイレクトに吹き付けるのです。周りの観光客も皆ダウンジャケットを着こみ、毛糸の帽子、コートのフードを立てて寒さを凌いでいます。写真を撮って満足すると皆レストランに駆け込んでいきます。私も島を一周するとレストランに駆け込み、その中でガイド案内を聞きました。島の中の高い食事をするつもりも無く、島を出ることにします。帰りは特に何のチェックも無く、すぐにマンハッタン島に戻ることが出来ました。
 
ドミトリーに日本人の若者が居たことは前記した通りですが、彼らはこの見どころの多いニューヨークのどこに行くべきか頭を悩ませていました。そのひとつとして、ブロードウェイのどのミュージカルを見るかについて話しています。そういえばブロードウェイの名前は聞いたことがありますがニューヨークにあったのですね。彼ら曰く、タイムズスクエア周辺に多くの劇場があり、毎日のようにミュージカルが上映されているとの事。そういう話を聞くと俄然興味が湧いてきます。それまでミュージカル等というものは観たことはありませんでしたが、きっと彼らに出会わなければ見たいと思うことは無かったでしょう。彼らに感謝です。ネットで検索すると、日本人でも分かりやすい(英語が分からなくても分かりやすい)劇の中に、「ライオンキング」「アラジン」等があります。これらなら私も映画で見たことがあるので、多分楽しめるでしょう。普通は予約して見に行くものなのでしょうが、行き当たりばったりの私の事、劇場で直接チケットを買うつもりです。「アラジン」が上映しているNew Amsterdam劇場の場所を調べると、宿からブロードウェイに向かって歩きます。ブロードウェイはタイムズスクエアのすぐ横にあり徒歩15分ほどです。「アラジン」の上映劇場に行くと、チケット売り場に行きます。売り場前に着いたのは昼1時ごろ。チケットカウンターのスケジュールを見ると、その日、土曜日はPM2:00とPM8:00の二回上映している様子。チケットカウンターで今日の2時からのチケットで安い席をお願いと伝えると、運よく空き席があった為チケットを入手する事が出来ました。67.5ドル。良い席はやはり高いらしく、私が入手できたのは1階席の一番右端でした。しかしその席でも十分良く見えたので結果的に問題無し。
 
時間になると劇が始まります。舞台演出も素晴らしく、舞台装置もとても丁寧に作られています。照明と相まって本物のように見えます。アラジンが街中を衛兵から逃げ回るシーンなどは、舞台装置が目まぐるしく入れ替わるのですが、それらに全く待ち時間が無く一切の無駄がありません。また俳優の衣装も素晴らしい。強烈なライトの元、王様やジャスミン姫の煌びやかな衣装が光り輝きます。俳優の演技やダンスも本当に素晴らしく、とても感動しました。ジーニーのコミカルな性格、悪役のジャファー等も映画そのものでした。私が気に入ったのがジェファーと一緒にいた小男、腰ぎんちゃくキャラ、立ち位置はジャイアンに対するスネ夫彼は映画に居たかは良く覚えていないのですが、甲高い声で話す彼はとても良いキャラを演じていました。初めてみるミュージカルのエネルギーに圧倒され、上映後もしばらく気分が高揚していました。
 

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他はブルックリン橋に行ってみました。この橋はマンハッタンとブルックリン地区をつなぐイースト川にかかる橋で、19世紀に建造された歴史ある吊り橋です。地下鉄でBrookly Bridge駅へ向かいます。この駅はマンハッタン島を抜け、ブルックリン地区にあります。駅を出て地上に出ると、すぐ横に公園があり、ここを歩いていくとほどなくブルックリン橋が見えてきました。ブルックリン橋歩道の看板を見つけ、程なく橋の上に到着。この橋は橋の中央に歩行者用の歩道があり、その両側の少し低い位置を自動車が走ります。
 

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歩道には多くの人々が歩いており、観光客のほか犬を散歩中の地元民もこの橋を渡っています。観光客は一様に皆はしゃいでいます。確かにこの橋の眺めと、橋から望むマンハッタンの摩天楼は素晴らしい眺めでした。すぐ横に見えるのはニューヨーク橋のよう。この橋から見ても建設中の高層ビルがいくつか見えます。これからさらにマンハッタン島は発展していくのでしょう。
 

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セントラルパークに行ってみました。この場所はマンハッタンのど真ん中にある大きな公園で、動物園や博物館などもある巨大な公園です。この場所は「スチュアートリトル」という映画で見たことがあるのですが、映画では大きな森のような描かれ方をしていました。まあ鼠の主人公視点だからそう見えるのかもしれません。公園に入り、歩道を歩くと野生のリスを発見。こういう光景はテレビでは見たことがありましたが本当にこういう場所があるのですね。
 

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セントラルパーク内にある博物館のひとつがメトロポリタン博物館です。建物の外観は神殿のようです。入場料25ドルを払い入館します。まずは腹ごしらえをしたいと思い、いきなり博物館内の食堂を目指します。実は丁度この時昼食時間で、本当は入館前に何か食べてから入りたかったのですが、調べても近くにレストランの類が無く、あるのは屋台ばかり。ちなににこの屋台ですが、マンハッタンの至る所で見かけます。博物館前の屋台で適当に注文したのが細長いパンを曲げて三つの輪がくっついたような形のパン(名前失念)。本当は揚げドーナツの類を想像していたのですが違いました。食べてみると大粒の塩がパンにくっついており、非常にしょっぱい。パンもそれほど美味しくない。大失敗です。塩がついていない箇所だけ食べて残りは捨てました。博物館内の食堂だから高いだろうなと思っていたら案の定高い。パスタ等の類で一皿10ドル以上、飲み物とか付けたら20ドルを超えそう。私はケチってピーナツバターサンドイッチと飲み物だけ買いましたが、これだけでも12ドルぐらい。レジに行くとサンドイッチはセットメニューだったらしく、小さなパックのドリンクと、リンゴやバナナひとつ選んでよいとの事。バナナを選びます。食事をしながら改めて博物館の地図(日本語版)を見ると、この博物館には世界中すべての地域の美術品が置かれているようです。世界中の品が置かれている博物館を見るのは初めてです。食事を終えるとさっそく博物館を歩き回ります。展示エリアですがヨーロッパ、ギリシャ、エジプト、近代美術、アフリカ、アジア、日本もありました。日本のエリアでは刀や鎧兜が展示されています。展示物は多岐にわたり、美術品、ジュエリーなどの装飾品、家具、食器や壺、そしてヨーロッパやアメリカの室内の装飾まであります。アフリカエリアには土偶のような人形、カヌー、トーテムポール、祭りに使われる鰐の頭のような被り物。私が博物館地図を見て気になっていたのは、中東エリアの展示エリアもあった事。イスラム教では偶像崇拝が禁止されている事はご存知の通り。何せ子供の教科書の動物の絵ですら顔を隠されたりするお国柄です。その為モスク等の神殿宮殿の類には植物などを表す独特の模様が描かれています。何が展示されているか興味があります。行ってみるとびっくり。何と人物が彫られた石壁がありました。これがあった地域を見るとイラク(イランだったかも)。これはどういった経緯で作られたものなのでしょうか。解説を読めない私には分かりません。博物館を全て見て回りたかったのですが、このメトロポリタン博物館は非常に広い。じっくり見て回ると時間が全然足りません。4時間ほど歩き回りましたが全てを見るのは諦めました。
 

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ニューヨークは他にもエンパイアステートビルなど多くの見どころがありますが、全てを見るのは時間とお金が足りませんでした。
 
今回はこの辺で。ではでは~