2018年 世界一周旅行 in アメリカ その3 ロサンゼルス

ご覧いただきありがとうございます。ヒロです。
 
ロサンゼルスにやってきました。この街はアメリカでの人口第二位の大きな町で西海岸に面し温暖な気候に恵まれています。この町に到着後すぐに違和感を感じたのですが、その違和感はスペイン語を多くの場所で見かけるからだという事に気付きました。スペイン語と英語の矢両方で書かれた広告等を多く見かけます。ヨーロッパに戻ったような気分になりました。スペイン語が多く使われるのはメキシコ移民が多いからだそうで、私が立ち寄った個人商店でもスペイン語で「オラー(こんにちは)」「グラシアス(ありがとう)」と挨拶されました。地図を見てみると、チャイナタウンだけでなく、コリアンタウン、そしてリトルトーキョーというエリアもあるようです。複数の人種が絡み合う複雑な歴史があったと想像させます。この街に来たのは帰国の航空券がロサンゼルス発だった為。そう、この街が私の世界旅行の最終地となります。
 

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ラスベガスからロスへの移動ですが、長距離バスを利用しました。距離が300kmほどしか離れていないこともあり、バスを使った方が安く済むだろうとの判断です。私が利用したのはメガバスという会社で、ラスベガスからロサンゼルスまで20ドルほど。やはりバスは安い。飛行機は手続きやら何やらで乗るのがめんどくさいという事もあります。乗車位置はラスベガスのマッカラン空港の南にあるバスターミナル。10時ごろにバスは出発し、ロサンゼルスのユニオンステーション駅に到着したのは4時頃。バスは移動途中、下道のパーキングに停車したのですが、そこのお店が面白いスタイルでした。一見、高速道路のパーキングエリアのようなお店で、中はコンビニ+サブウェイがあったのですが、さらに見てみると小さなシアタールームがあり、コインランドリースペースがあり、床屋がありといった感じで、小さいながらも意外と充実していました。さすがキャンピングカー大国。こういうお店があちこちあるのであれば、キャンピングカーでの移動でも、洗濯物などに困ることは無さそう。
 
ロサンゼルスで泊ったのはWidblueというホステル。最寄り駅Wilshireから出てホステルに向かうと、周辺には韓国文字が書かれたビルが多く見られます。どうやらこの周辺はコリアンタウンと呼ばれる地域のようです。そしてWidblue前に到着、見た目は普通の一軒家。正面の建物には受付らしきものは無く、建物の横を奥に入っていくと、もう少し小さな建物がありました。中に入っていくと韓国語で話をしている二人の女性がいました。どうやらこの女性がホステルの従業員のよう。受付を済ませると部屋に案内されました。私の部屋は正面にあった一軒家の中。中に入るとまさしく普通の民家。ただ、日本の一軒家より広々した印象を受けます。寝室は4部屋、リビングが1部屋。寝室には2段ベッドが置かれています。元々一軒家だけあって、そんなに大人数を想定していません。トイレ兼シャワー室は二つありましたが、使う際には中から鍵を掛けられてしまうので、一度に一人しか使えません。朝と夕方の最繁期にはトイレシャワー待ちの人が列を作ることとなりました。
 
しかしこの宿がコリアンタウンにあるのは私の食事面において非常に助かりました。宿の近くに比較的安い中国料理や韓国料理のお店があったのです。そしてロサンゼルス内にあるリトルトーキョーという地区。ここなら日本料理が食べられるに違いないとウキウキしながら向かいます。今まであまり食事面についてはブログで書くことはありませんでしたが、ヨーロッパ、アメリカでの食事はかなりの割合でハンバーガーばかりを食べていました。これらの国では外食すると非常に高く、軽く済ませても2000~3000円ぐらいかかってしまうのです。一日三食外食で済ませたらいくらお金があっても足りません。そこで比較的安く済むハンバーガー屋で食事を済ませるという事になったのです。しかしいくら私がハンバーガーが好きでも毎日のように食べ続けているといい加減飽きてしまいます。この脂っこいものを食べ続けているのは健康上でもよろしくありません。
 
地下鉄に乗ってリトルトーキョーに向かいます。最寄駅から歩く事10分。赤い櫓が見えてきました。しかしこの櫓は一体何なのか。さて、周辺を見渡すとすぐに飲食店を見つけます。ラーメン屋が数件、外国人がお店の前に行列を作っています。ラーメンは外国でも人気のようです。私が入ったのは普通の和風レストラン。働いている人は日本人のようで、店員同士の会話は日本語で行っています。カウンターに座り、たまご丼を注文。ほどなくして親子丼の鶏肉無しのどんぶりが出てきました。鶏肉が無いのは残念ですが、味付けは紛れもなく日本の味付け。しょうゆとみりんの甘みが懐かしい。久しぶりに日本の味を堪能できました。
 

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食事が終わったら、近くにあったジャパニーズ・アメリカン・ナショナル・ミュージアムに行ってみました。この博物館では、明治以降にアメリカに渡った日本人達の軌跡が紹介されており、時代に翻弄された日本人達の苦労が偲ばれます。この中で印象に残ったのは、第二次世界大戦が始まり、アメリカに住む日系人が差別を受け、日系二世の大勢の若者がアメリカへの忠誠心を証明するために軍隊に志願したというエピソードです。そして彼らが配属された422部隊はヨーロッパで勇敢に戦い、散り、多くの勲章をもらったという事です。アメリカの価値観の中、アメリカで育ち、英語を話した彼らですら、特攻隊のごとく戦場に突っ込み、果敢に戦ったという話を聞くと、日本人の生真面目さ、お国の為に死ぬといういう発想はDNAレベルで日本人の中に組み込まれているのではないかと連想してしまいます。今の現代社会でも会社の為に必死になって働き、消耗していく日本人ですが、これは避けられない日本人の宿命なのかもしれません。そして、今世界中で問題になっている難民問題。この博物館は今起きている難民問題を理解する上での参考になるかもしれません。昔の日本人も世界中に移民し、それぞれの地で良くも悪くも現地の人との間に多くの問題が起こりました。難民と移民では若干異なりますが、元々住んでいた住民とそこに大挙して外国人が住みつくという状況は同じです。
 

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ハリウッド&ハイランドというショッピングモールに行ってみました。すぐ横にグローマンズチャイニーズシアターがあります。チャイニーズシアターの前には有名人のサインと手形があります。そしてショッピングモールからはハリウッドサインが見えます。映画を見て帰ろうかと思いましたが、結構高かったので止めました。英語で内容を理解できない映画にそんなに出せません。ハリウッドのショッピングモールという割には割と普通、あまり映画に関係する展示物が無いような。
 

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テレビの「世界の果てまで行ってQ」で出川哲郎が行っていたグリフィス天文台にも行きました。ここは小高い丘の上にあり、地下鉄からバスに乗り換えて行きます。この天文台には見学スペースがあり、見学だけなら無料で見ることが出来ます。有料のプラネタリウムもあり、これを見学する事に。内容はおそらくバイキングが見た星空。上映が始まると、映画の魔法使いの老婆のようなだみ声を出しながら、おばちゃんが演技がかったナレーションで夜空の解説をしてくれます。北極の冬至夏至の太陽の動きの解説、オーロラの解説、オーロラの原因となる太陽の解説等、楽しんで見ることが出来ました。そして天文台から出て、夕日、夜景を待ちました。
 

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サンタモニカは広大なビーチが有名です。ロサンゼルスの中心街からは多少距離が離れており、地下鉄に乗って一時間ほど掛かりました。駅から出てまっすぐに海に向かうと、サンタモニカ埠頭入口に5分ほどで到着。非常にたくさんの人が埠頭を目指し歩いていました。埠頭の両側にはたくさんの屋台が、そして遊園地のような遊具が見えてきました。海の上にある遊園地とは珍しい。遊園地を横切り埠頭の先端に行きます。埠頭では多くの釣り人がいました。その日は日差しが強く、一張羅の登山服を着てうろついている自分にはかなり暑い。周りの人はTシャツ一枚で歩いています。しかし海風はとても冷たく気持ちいい。しばらく埠頭先のベンチに座って海を眺めていると、海面付近で何かがうねる様子が見えました。じっと海面に目を凝らしているとアシカの頭が。釣り人が釣竿を上げると同時にアシカも飛び跳ねました。どうやら釣り糸に掛かった魚を狙っているらしく、釣り人が魚を引き上げた時には魚の半分は食べられてしまっていました。針が付いている頭を食べない所が賢い。そんなアシカと釣り人の様子をしばらく眺めていました。
 

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こんな感じでサンフランシスコの滞在は終わりました。最後は盛り上がりに欠けたなというところが正直なところです。今回の世界放浪旅行ですが、私の自己採点的には50点といったところ。もうちょっと現地の人と絡めたら面白い事があったかもしれないと感じます。頭では分かっていても、元々引っ込み思案な自分では難しいし、各地で厄介な連中に絡まれまくった後で段々と億劫になって来ました。ましてや会話できるほどの英語力もありませんし。まぁ自分なりに全力で遊び回ってみたのですから、その点については大満足です。
 
今まで私の駄文にお付き合い頂き有難うございました。これから俗世に戻るべく気分を切り替えていきます。ではでは。