2018年 世界一周旅行 in モロッコ その1 カサブランカ

ご覧いただきありがとうございます。ヒロです。
 
2月時点でとても寒かったイタリアを鑑みて、南にあるモロッコならもっと暖かいのでは
ないかと思い、モロッコに移動しましたが残念ながら予想は完全に外れました。
昼間でも凍えるほど寒いです。しかもこの国ではどこに行っても
暖房はありませんでした。
暖を取る為街中を歩き周りましたが、鉄道の駅中もバスターミナルの中も、飲食店の中でも使っていません。
まるでこの国では暖房器具という存在が知られていないかのようです。
 
さてさてモロッコカサブランカに移動しました。
 
ローマからの移動経路です。Roma Termini駅からフィウミチーノ空港までシャトルバスが
あったのでそれに乗って行きました。移動時間は1時間ほど、値段は6ユーロでした。
飛行機でカサブランカムハンマド空港に向かいます。
 
フィウミチーノ空港の航空会社のチケットカウンターでも
特に問題なくチケットを受け取れました。
飛行機待ち時間の間に空港内をうろうろしていると、あるものを発見してしまいました。
それはなんとラーメン。中国のラーメンではなく日本のラーメン屋。
メニューも日本語で書いてあります。お店の名前は味千ラーメン
メニューにはパイコーラーメンなどもありましたが、
標準と思われる「味千ラーメン」の値段を見ると12.5ユーロ(1700円)。
た、高い。けど久しぶりにラーメン食べたい。。。
お店の前をしばらくうろうろし、ええいままよと思い入店。
出てきたラーメンを見たところ、写真のラーメンより具がずいぶんあっさりした感じ。
野菜は四角く刻んだキャベツが少々、チャーシュー、煮卵。
スープは豚骨醤油か、全体的にまあまあ。日本から離れた場所でラーメンを
食べられることを考えるとこんなものでしょうか。
 
ロッコカサブランカムハンマド空港についたのは夜7時半ごろ。
飛行機から降りるときに強い雨が降っていました。砂漠の国でもこんなに雨が降るのかと驚きます。
入国審査でも特に問題となることも無く。「ここには初めて?」「ハイ」だけで終了。
荷物カウンターから出てきたソフトケースも雨でぐっしょり濡れていました。
これにはげんなりしましたが、雨の少ない国だから搬送の際に濡れることを想定していないのでしょうか。
 
空港の中でキャリア会社を探すと、maroc telecomの文字が書かれたお店があったのですが、
どうもお店の雰囲気が普通のスマホグッズのお店のようで、キャリア会社ぽくありません。
カウンターにはプラン説明の紙などもありませんでした。
値段を聞くと、5Gbyteと通話料込みで150ディルハム(1800円)。
事前のネット情報より高い気がしますが、色々交渉するのがめんどくさくて
それでお願いしました。
別にこれがこれがぼったくり価格だとは言いませんが、あえて高いプランに入らせるのもどうかと思います。
トルコの時も、キャリア会社でカウンターに安いプランが提示されているにも
関わらず、高いプランしか選べないと言われたりしましたし。
 
空港から出て、タクシーに乗って宿を目指します。
タクシー待ちの列に並んでいると、30歳ぐらいの男の人に「タクシー?」と声を掛けられます。
値段を聞くと300ディルハムUberで宿までの値段を調べると300ちょっとだったので、
ぼったくり価格では無さそう。このタクシーに乗ることにしました。
 
タクシーの中で運ちゃんと色々話をしました。
「私は日本から来ました。モロッコは暑い国だと思っていたけど、
とても寒いね、しかも今日は雨が降ってる。モロッコで雨降るなんてめずらしいのでは?」
「モロッコではほとんどの時期が晴れだからね。今はモロッコにとっていい季節だよ。
水は野菜や果物が育つのに必要だからね」
「なるほどね、でも自分は観光に来たから悪いタイミングだよ」
「今日から6日間雨が続くよ」
「え!ほんとに?他の地域は大丈夫?降らない?」
カサブランカだけね」
「よかった」
 
会話ついでにマラケシュワルザザート行きのバスを知らないかと尋ねたところ、
CTMという会社が良いと教えてくれました。
メモに書いてもらいます。このメモを他のタクシーに見せれば連れて行ってくれるよ。
その宿からだと30ディルハムだよと相場まで教えてくれました。
 

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宿前に着いた時にタクシーの運ちゃんにBookingの宿情報を見せてみろと言い、
私の代りに書かれた電話番号に電話し、私が待っていることを
オーナーに伝えてくれました。
10分ぐらいしたら来るからねと言い残し、お土産にオレンジまでくれました。
 
今回宿泊したのはジトゥーナアパートメント(Zitouna Apartment)です。
アパートメントというのは宿と何が違うのか分かっていなかったのですが、
これは個人オーナーが空き部屋を貸してくれるというシステムらしく、
アパートの前に行っても誰も居ません。自分でオーナーと連絡を取って、
鍵を受け取って部屋を使わせてもらうというシステムのようです。
しかも今回のオーナーは英語があまり分からないとの事で、
私の英語もダメダメなので、もし私が電話で連絡を取っていたら
待ち合わせ場所の説明などで相当苦労するところでした。
普段めったにタクシーなどで会話などしませんが、たまたま良いタイミングで
良い人に出会えたようです。
 
交差点で寒さに震えながら待っていると、しばらくして一台の車が止まり、
妙齢の男性が笑いながら話しかけてきました。彼がオーナーのようです。
車に荷物を載せると、別の場所に移動、近くの建物に案内されました。
まて、Booking.comの登録住所と違うのかい。
 
部屋はかなり内装が綺麗で、居間とキッチンまであります。
普通に人が住めそうな環境です。残念なことに、この寒い時期に
暖房設備がなく、ガタガタと震えて過ごすことになりました。
 
次の日の朝、バスのチケットを確保しにCTMのバスターミナルに向かいます。
外を歩くとロバが荷台を引いて歩いていました。
 

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しばらくすると強い雨が降ってきたため一旦部屋に戻り、
雨が小降りになったところで再度出かけます。
 
大通りでタクシーを捕まえ、昨日書いてもらったCTMのメモを見せたところ、
無事伝わったらしく、CTMのバス乗り場まで送ってもらいました。
タクシーは途中で他の人が乗り降りしました。こちらのタクシーでは、行き先が一緒の客を乗せるようです。
 
バスターミナルはカサブランカの中心街にありました。
周りには小奇麗なブティックやマックやバーガーキングなどの看板も目立ちます。
 
インフォメーションカウンターに行き、カサブランカからマラケシュ行きと
ワルザザート行きのバスを尋ねたところ、その方向は1日に三本との事でした。
しばらく悩んだ末、深夜発のチケットを取ることにします。
夜中のうちに移動すれば昼間活動できます。乗車時間は11時間との事。
 
無事チケットを確保したので、少しカサブランカの街を歩いてみます。
まず海が見たいと思ったので海岸を目指して歩いていくと、近代的なデザインの建物が見え、
多くの人たちが中に入っていきます。
その後をくっついていくと、そこはCasa port駅でした。
ここからONCFを利用しでモロッコの各地に移動できるようです。
電車で移動するという手もあったのかと思いましたが、メルズーガに行くには
どちらにしてもバスに乗る必要があります。
 

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中は広々としたお洒落な空間で、そこで昼食を取りました。
ローカルなファーストフード店でハンバーガーを注文。
 
その後駅を出て海岸近くの幹線道路を歩きましたがそこから海岸沿いは近づけないらしく、
そんな道を歩いても面白くないので、少し道を外れて歩いたところ、
細く曲がりくねった地域を通りました。小さな衣服店や飲食店、家電店、
様々な野菜、果物を扱った店や、本屋、瀬戸物を扱ったお店もあり
タジン鍋を写真に撮っていたところ、お店の人に追い払われました。
 

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また、生きたニワトリを扱ったお店までありました。
多分注文するとその場で絞めて出してくれるのでしょうが、
その現場を見たくないので足早に通り過ぎます。
 
歩き続けると、やがて海岸近くにあるハッサン2世モスクが姿を現しました。
このモスクは広大な広場ととても高い塔が目を引きました。
 

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帰り道、車に乗ったおじいちゃんにしつこく声を掛けられます。
ひょっとして親切にも旅行者を乗せてくれるというのでしょうか?
近づいて話を聞くと、ただの個人タクシーでした。しかも指定された金額が高く、
交渉決裂。行きのタクシーで35ディルハムだったのに、帰り道で100ディルハム
なんて払えません。
タクシーを断り途中まで歩きましたが、しんどくなってきたので、
ローカルバスで地元民と一緒にバスに揺られて帰りました。乗車料5ディルハム
 
夕方近くなり、夕食をどうするか考えているとタジン鍋が並んだお店を見つけました。
  

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鍋は今まさに何か煮込んでいるようで、それを一つ頼みました。店内に入ると妙に暗い。照明が点いていません。
 
出てきたのは豚の煮込み。匂いが気になると思ったら、骨ごと煮込まれていました。
いわゆる豚骨ラーメン屋の匂いです。
しかし豚骨スープのような旨味はあまり感じられず、別皿に盛られた塩、コショウをふりかけ食べます。他には丸くて平べったいパン、刻んだトマトのサラダ、お茶がついて81ディルハム
 
帰り道に寄った八百屋でオレンジ数個購入。そのお店も暗く、中にはバーナー式のランプが薄暗く店内を照らすばかり。
 
アパートに帰ってきて、照明をつけようとスイッチを入れたところ入りません。そこで私はこの地域が停電になっていた事に気付きました。通りで町全体が暗いわけです。
てっきりこの国では照明を使わないのかと考えてました。
その夜は持参していた懐中電灯を使い、薄暗いシャワー室でシャワーを浴びるのでした。
 
その次の日は朝からバスターミナルでひたすら深夜発のバスを待ちます。
宿のチェックアウト時間が朝だった事、重い旅行カバンを持ち歩きたくないこと。さらに天気予報では昼間雨が降る予報だった為、食事の時しかターミナルの外に出ませんでした。
しかしバスターミナルの中はとても寒い。外と気温は代わりません。
ガタガタ震えながら待ち続けます。深夜近くになり、私の顔を覚えてくれていた係員が
そろそろ時間だと教えてくれます。しかしカウンターに行くと何だか風向きが怪しい。
なんと雪で今日はもうワルザザートに行くバスは来ないとのこと。
明日の朝にまた来るように言われます。一日中待ち続けた事が無駄になった事に肩を落として、バスターミナル近くにある宿に行きます。
 
その時泊ったのはホテルManar。小綺麗なホテルでその分高め。
朝早くに出るから安くしてくれと言って450ディルハムを370にまけてもらいます。
雪とか言っていたけど本当にワルザザートに行けるのだろうかと考えながら眠りにつきました。
 
今回はこの辺で。ではでは。