2018年 世界一周旅行 in アメリカ その2 ラスベガス

ご覧いただきありがとうございます。ヒロです。
 
ラスベガスにやってきました。砂漠の真ん中にあこの町は、ご存知の通りカジノで有名です。またここは一大エンターテインメントの町で、毎晩沢山のショーが開催されています。そして大型ショッピングモールにはブランド店が軒を連ねています。まさにお金持ちの為の町で、私の様な貧乏旅行者には縁のない場所ですね。大抵のホテルにはカジノも併設されているようですが、多くのカジノが集まるのは、ダウンタウン地区とストリップ地区です。ダウンタウン地区はラスベガスの昔からのカジノ街で、大きなアーケードにカジノが軒を連ねています。ストリップ地区は現在のラスベガスのカジノの中心街で、大きなホテルが立ち並び、ホテルには様々な意匠が施されています。エジプトをテーマにしたもの、ニューヨークをテーマにしたもの、ローマ、ギリシャ、パリをテーマにしたものなど様々です。そしてここに多くの劇場やショッピングモールがあります。
 
写真

f:id:fuurainin2:20180403180611j:plain

 

f:id:fuurainin2:20180403180752j:plain

 
この町には至る所にスロット台があります。なにせ飛行機から降りると空港の中にスロット台、コンビニの中にもスロット台、という感じです。そんな町ですが、グランドキャニオン観光の入り口でもあった為に立ち寄ることにしました。3月のラスベガス訪問ですが、氷点下を下回ることもあったニューヨークと違ってこの町はとても暖かく、朝夕は冷えますが日中は気温も上がり、Tシャツ姿の観光客も見られるぐらいです。
 
今回の移動も飛行機で、航路はニューヨークのニューアーク空港からラスベガスのマッカラン国際空港になります。機上時間は5時間ほど、しかし問題は飛行機の出発時間で、朝の6時頃だったのです。深夜に宿を出るのも億劫で、かつ宿泊費をケチって深夜に空港に行き、空港泊をすることにしました。
 
ニューヨークの宿でタクシーを呼んでもらい、ニューアーク空港に移動しました。しかし、タクシーに乗る少し前からなんだか猛烈にお腹が痛くなってきました。特に変な物を食べた記憶は無いのですが。やってきたタクシー運転手は軽いノリのおじさんで、ピーナッツを食べながら運転しています。窓から殻を投げ捨て、その度にハンドルを動かしてしまい車が揺れまくります。が彼は気にしません。ピーナッツを私に勧めてきましたが、腹痛の私はそれどころではありません。脂汗をかきながら必死に耐え続けます。空港に到着すると私はトイレに駆け込み、やっと一息つくことが出来ました。
 
さて航空会社のカウンターに赴きましたが、出発時間が次の日の朝とあっては誰も居ません。本当は手続きを全て済ませて搭乗口前で待つか、お金を払ってでもラウンジに入っても良いと考えていましたがなかなかうまくいきません。仕方なく空港内のソファーに座って仮眠を取ることにしました。しばらくすると近くで何やら気配がしました。顔を上げ、時間を確認すると深夜2時ごろ。受付までまだまだ時間があります。ふと横を見ると、すぐ横にいつの間にか欧米人の男が座っていました。30cmも離れていません。思わずびっくりして「おぉう⁉︎」と声を出してしまった私にお構いなく、彼は「英語は話せるかい?」と聞いてきました。起き掛けにこんな事を聞かれて訳が分かりませんが「え?あ、はい」と答えると彼は早口で何やら話し始めました。ネイティブの英語は聞き取りにくいのですが、彼の発音は特に聞き取りづらく、何を言っているのかさっぱりわかりません。彼は話し相手が欲しかったのかもしれませんが、こんな深夜時間の中、私は少しでも寝たいと思っており、一方的に話している彼に戸惑いを感じていました。そもそも相槌も打たない私の様子から話を理解していないと彼には分かりそうなものですが。彼を無視して眠るのも失礼な気もするし、それからずっと一方的に話しまくる彼の様子が気持ち悪くなってきたため、軽く挨拶して場所を変えることにしました。流石に彼は追って来ずそこから受付時間まで少し眠ることが出来ました。4時ごろに航空会社の窓口に向かい、航空チケットを入手。6時過ぎに飛行機に乗り込みました。ラスベガスに到着したのは10時過ぎ。飛行機から出ると、空港内の至る所にスロット台があり驚いたのは前記した通りです。
 
空港から宿までの移動方法をネットで軽く調べると、タクシーか乗り合いタクシーが良さそう。乗り合いタクシーだと8ドル程度だとネットには書かれています。空港から出るとすぐに乗り合いタクシーの窓口に向かい宿の場所を告げると、パソコンに向かって手続きをしています。支払う段階で値段が25ドルと言われ、びっくりしました。何でそんなにするのかと聞いたのですが、場所がストリップ地区でもダウンタウン地区でも無いから値段が違うのだと言います。こんなことならタクシーを使った方がまだましだと、バンが来るまで一人で文句を垂れるのでした。しかも、宿の前に到着し、乗り合いタクシーのバンから降りた後、後ろの荷台から荷物を下ろそうと扉を開けた途端、アイスボックスが私の方に崩れ落ちてきました。慌ててそれを受け止めたところ、ボックスには中身が入っていたらしく想像以上に重く支えきれない。ボックスを抱えたまま後ろにひっくり返ってしまいました。怪我はありませんでしたが、踏んだり蹴ったりです。
 
今回泊まった宿はSin City Hostelというドミトリー宿で、ストリップ地区とダウンタウン地区の真ん中ぐらいの位置にある宿でした。カジノに行くにはちょっと不便な場所ですね。大きな通り沿いにあり、建物もまばらにしか無いので、場所はすぐに分かったのですが看板が見当たらない為に、目の前の建物で良いのか少し迷いましたが。
 
事前にラスベガスの宿を探す時、ストリップ地区の中心にある遊園地のような設備のある大きなホテルの値段が何と一泊20ドル程度。その宿に決めかけたのですが、値段をよくよく見ると別途税金が30ドルとなっていました。それでも、これだけ大きなホテルが50ドル程度で泊まれるのは破格だと思うのですが、貧乏性が身についた身としては贅沢に感じ、ドミトリー宿を選ぶことにしました。宿泊費は一泊20ドル程度、簡単な朝食込の値段です。宿の横に駐車場があり、その横にある建物の壁にSin Cityと書かれたイラストが。イラストが描かれた建物、別の宿なんですけどね。
 

f:id:fuurainin2:20180403180920j:plain

 
ドミトリー部屋にはそれぞれトイレとシャワー室があり、そこそこ綺麗に保たれています。ベッドのスプリングが少々ヘタっており、寝返りを打つたびに軋み音を上げるのはご愛嬌。ドミトリーなので快適に過ごせるかどうかは同室の人次第ですね。私が部屋に入ると、先客の男に声を掛けられ、どこから来たのと言ったいつもの質問をされます。彼はペルーから来てラスベガスには5回も来ていると言います。随分とカジノにはまっているようです。私は1週間前にペルーから来たと伝えると驚いていました。
 
しかしさすがアメリカ、少し食事をするだけでも車が無いと不便な場所です。この町では鉄道網も殆ど無く(一部ホテル間を結ぶモノレールがあるぐらい)、至る所にファミリーレストランがある訳でもない為、食事する場所には苦労しました。しかしラスベガスはカジノで儲けるために、食事が安めに設定してあると聞いていたのですが意外と高い。マクドナルドやサブウェイでセットメニューを頼んでも7,8ドルします。ニューヨークと変わりません。安いというのはレストランの値段の事なのか、それとも安いと言っているのはお金持ちの人なのか。。。ちなみにレストランも普通に一品10ドル以上しました。
 
さて、ラスベガスに来たからにはカジノに行ってみたくなります。観光初日、まずは宿からほどほど近い、徒歩で15分ほどの距離にあるダウンタウン地区に向かいました。この地区にはかまぼこ状の大きな屋根が掛かっていました。500mほどはあるでしょうか。この屋根の両側にカジノや飲食店が軒を連ねていました。この屋根には仕掛けがあり、夜8時から映像が映し出されるようです、が、外国で夜遅くに出歩くことを避けている私は、残念ながらそのショーを見ることが出来ませんでした。この屋根の下にはアトラクションもあり、屋根の下にワイヤーが張られており、このワイヤーからぶら下がって滑るものでした。
 

f:id:fuurainin2:20180403181133j:plain

 

f:id:fuurainin2:20180403181240j:plain

 
適当なカジノを見繕い中に入ります。あまり賭け事はやったことが無く、対人のジョーカーやルーレットは見るだけにしておき、スロット台を見て回ります。ルールも良く分かりませんでしたが、基本的には掛けるレーン数と倍率を選ぶようです。最低掛け金は1セント、25セント、1ドルなど。掛け金が1セントの台でも、一度に掛けるライン数が25~70ぐらいですので、一回の掛け金も最低25セント~70セントとかになります。スロット台に20ドル札を入れゲームを始めますが、外れ運には自信があっても通常の運はサッパリな自分。殆ど当りも出ずグングン減らしていきます。いくつか台を変えてみましたが、最後にやった台で少しだけ出て、20ドルマイナスぐらいで何とかすみました。
 
そして観光二日目はグランドキャニオンツアー。これは宿で申し訳を行いました。しかし場所がグランドキャニオンウエスト(west)と、サウス(south)と二つあるようです。何が違うのか調べてみると、サウスの方が世界遺産に登録された地域で景色も良く、ただし遠くにある為、バスで片道5時間。114ドル。エストの方は景色はまあまあ。ただ、世界遺産登録されていないメリット(?)で、スカイウォークとやらの断崖絶壁に作られた通路や、ヘリコプターを飛ばすツアーがあるなどやりたい放題の場所の様。距離も近く、二時間半の様です。150ドル。お金の掛かるヘリコプターツアーなど参加する訳もない訳で、この情報を見てサウスを選びました。出発は朝6時、宿までピックアップに来てくれます。Sin Cityからグランドキャニオンツアーに参加するのは私だけではなく、なんとSin Cityのカウンターで受付をしていた従業員の女の子二人も行くようです。従業員というか、働く代わりに宿に泊めてもらっているのでしょう。ピックアップアップに来たバスは、他のホテルを回ってツアー客を乗せて行きます。それらホテルの大きさ、豪華さを間近で確認し、自分の泊まっている宿との差に愕然としました。ピックアップバスは、ラスベガス空港近くの大きな駐車場に到着。そこからもっと大型の観光バスに乗り換えました。
 
バスは2時間ほど走り続け、途中でフーバーダムに到着。そこで10分程のトイレ休憩。フーバーダムは赤い岩山に作られたダムで、荒々しい風景です。ダムの斜面に敷設されている、送電線が掛かった鉄塔が何故か地面に対して斜めに建っていました。
 

f:id:fuurainin2:20180403181548j:plain

 
さらに二時間ほど走り続け、とあるお土産横にバスは立ち寄ります。お店前には旧車、店内にはこれまた古そうなバイクが並べられています。このお店にやたら見かけるルート66と書かれたお土産。大陸を東西に数千キロに渡り繋いでいたこの道路は、このお店の前を通っていたようです。しかしこのルート66は今現在ではハイウェイの整備によって廃線、分断されてしまったようです。
 

f:id:fuurainin2:20180403181639j:plain

 

f:id:fuurainin2:20180403181738j:plain

 
そして昼過ぎ、ようやくグランドキャニオン国立公園に到着しました。残念ながら、この時も小雨が降ったりやんだりといった微妙な天気でした。駐車場から公園内のレストラン兼お土産屋の建物を抜けると、目の前には色とりどりの広大な渓谷が広がっていました。自分が居る場所は東西に連なる渓谷の南側の崖の上です。グランドキャニオンは非常に多くの地層がウェハースの様に積み重なっている事が分かります。そして地層ごとに色が異なり、思いのほかカラフルです。渓谷は非常に入り組んだ谷間形成しており、複雑な模様を作り出しています。
 
渓谷の崖っぷちに立った建物がありました。中はお土産屋と小さな展示スペースがあり、グランドキャニオンの開拓者の写真などが飾られていました。彼らはこの景色に魅せられ、この土地に住むことに決めたのでしょう。そういう生き方には憧れます。
 

f:id:fuurainin2:20180403181923j:plain

 

f:id:fuurainin2:20180403182016j:plain

 

f:id:fuurainin2:20180403182115j:plain

 
帰りのバス集合時間は5時頃。帰り道にバスは何度か般道のパーキングに立ち寄ります。ラスベガスに着いたらまたバスを乗り換えるのかと思いきや、ツアーバスは直接宿まで送ってくれました。宿に帰ってきたのは23時頃で、宿に帰るとシャワーを浴びてベッドに横たわるのでした。
 
そして観光三日目はラスベガスの町を観光する事にします。カジノのリベンジマッチです。まだ行っていなかったストリップ地区を目指します。ラスベガスにはストリップ地区とダウンタウン地区の間を巡回するバスがあり、Sin City Hostelから、これを利用する事で行き来する事が出来ます。2時間券が6ドル、24時間券が8ドル。バスの中で券を購入します。バスは二階建てだったので眺めの良い2階に座ります。ストリップ地区に入ると様々な外観のホテルが軒を連ねていました。バスは大通りを走り続け、ストリップ地区の外れ、空港に近い位置に来るとUターンを始めたので、バスから降りて一つ一つのホテルを眺めながら歩きます。その中の一つ、ミラージュホテルに入ります。中のカジノはとても豪華な作りです。適当なスロット台に座り、打ち始めますが全く出ません。残り10ドルは台を変えて打とうと適当な台に座り、レシートを入れ打ちました。一回ルーレットが回っただけで残金ゼロ。あれ?何が起こったのかさっぱり分かりませんでしたが、台に書かれている記号を見て気づきました。1セント台で打ったつもりが1ドル台で打っていました。これなら文字通りミラージュのように10ドルが一瞬で消えた事に納得。他の台を探しますが、全体的にここのホテルの台は高めの台しかないようです。周辺のホテルも同様に違いありません。仕方なく、巡回バスに乗ってダウンタウン地区のカジノに向かいます。先日若干出てくれた台で打ち直しましたが、ほとんど増えることなく終了。負け続けてすっきりしない私は他のカジノに手を出そうかとカジノの中をうろつくと、夕方近くになり人が増えだした為かたばこの煙が酷くなってきました。私はたばこの煙が嫌いで、この中でカジノを続けるのは断念することになりました。そう、室内禁煙が基本のアメリカでも、カジノの中では喫煙が許されているようなのです。まぁ、これは続けてもきっと勝てないから諦めて帰った方が良いという事でしょう。60ドルほど使ったところで退散。そんなわけでカジノに関しては全く勝つことも無く、 良いところなしで終了することとなりました。
 
今回はこの辺で。ではでは~。