2018年 世界一周旅行 in トルコ その1 イスタンブール

ご覧いただきありがとうございます。ヒロです。
 
前回エジプトでロストバゲージというトラブルが発生し、
一旦日本に帰ることになりました。
当初の予定ではエジプトからイスラエル、次にトルコに移動する予定でしたが、
日本で見たニュースでトランプ大統領の発言を受け、イスラエルでデモ活動を
行う様子を見ていると行く気が失われてしまい、ひとつ飛ばしてトルコ、イスタンブール
行くことにしました。
 
航路は成田空港→モスクワ空港(ロシア)→アタティユルク空港(トルコ)というルートになります。
今回の移動は特にトラブルもなくイスタンブールに到着することが出来ました。
到着時間は午前1:30ごろ。空港からは鉄道で移動できるため、始発を待つことにします。
空港に到着し、simカードを入手すべく通信会社のVodafoneTurkcellの売り場をうろつきます。
値段を聞くと、どこも大体データ容量4Gbyte 130トルコリラ前後(4000円近く 2018/1月時点)、
そんなに容量はいらないのですが、小さい容量のプランは何故かダメだと言われ仕方なく
大き目のプランを選びます。
 
(写真はTurk Telekomのもの)
 

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最終的にTurkcellを選びましたが、その後謎の通信エラーに何度も悩まされました。
2日に一回、ネットにつながらなくなる現象が発生し、その度にTurkcellの窓口に
駆け込む事、を繰り返すことになりました。
私はiPhoneを使用しているのですが、私と同時にTurkcellのsimを購入し、
Androidを使用している人には何故か発生しません。謎です。
 
空港の通信会社のブースの周りをうろついていると、日本人に話しかけられました。
彼の名はアサくん、何と彼は空港のATMの中にデビットカードを吸われてしまったとの事、
また現金もあまり持ち合わせが無く、困っていました。
空港のインフォメーションカウンターの話を聞くと、週一回銀行の人がATMを訪れ、
機内に残ったカードは粉砕してしまうそうです。
日本ではありえない対応ですが、海外では当たり前なのでしょうか。
お互いの予約している宿を確認すると、どちらもアゴラゲストハウスという宿でした。
私は知らなかったのですが、この宿は「地球の歩き方」の一番上に紹介されている
いわゆる日本人宿で、スタッフに日本人がいるそうです。
その後、彼とはしばらく一緒にトルコ内を一緒に行動することになるのですが、その時は
想像していませんでした。
話を聞くと何と彼はお坊さんとの事。普段お坊さんと話をする機会も無い為、
面白い話を色々と聞く事が出来ました。
 
さて空港にいても埒が明かない為、一緒に宿に移動することにしました。
朝6時ごろになり、鉄道も動き始めました。
宿の最寄り駅はスルタンアフメット(Sultanahmet)駅で、駅に到着したのは7時ごろ。
しかしまだ外は真っ暗です。
宿を目指して歩いていると、目の前にライトアップされた巨大なモスクが現れました。
それはアヤソフィアというモスクで、モスクを前にアサ君と寒さを忘れ、しばらく佇んでいました。
アヤソフィアは現在は博物館ですが、昔はモスクとして使用されていたそうです。
 
アゴラゲストハウスに到着し、スタッフにカードについて相談すると銀行に行ってはどうかとの事。
ちなみに頼みの綱であった日本人スタッフは既にアゴラに居ませんでした。
銀行の開店時間を待ち、アサ君と銀行に向かいます。
カードを吸い込んだ銀行はING銀行で、支店はガラタ橋にありました。
銀行員に事情を説明すると、銀行の横にあるATMなら対処出来るが、
空港の中のATMではどうしようもない、日本で再発行してくれと言われ途方にくれます。
するとアサ君はトルコの領事館に電話し相談を始めました。
領事館の人は電話で銀行員の話をしていましたが、銀行員のお姉さんは
途中から何やら怒っていました。おそらくルールを曲げてでもカードを回収するよう
領事館の人に言われたのでしょう。
30分以上の交渉の末、何とかカードは回収してくれるように話が付きましたが、
回収までに一週間以上かかると言われます。
しかしアサ君は現金の持ち合わせはほとんど残っていません。
 
アサ君は家族と連絡を取り合い海外送金の方法を探りますが、
手続きできる銀行が限られるらしく、送金側も受け取る側も手間が掛かるようです。
そこで私がアサ君にお金を貸し、日本の家族から私の銀行口座に振り込んでもらうという
方法を提案し、一週間をしのぎました。
 
イスタンブールの観光地については私はあまり調べておらず、数か所しか回る場所は知りませんでしたが、
アサ君は地球の歩き方を持ってきており、熟読していたため観光地巡りを一緒に行いました。
 
まずはトプカプ宮殿を見学します。
庭園の入場料が40トルコリラ、ハレムの入場料が25トルコリラ、計65トルコリラ(約1800円)でした。
後で知りましたが、イスタンブールの宮殿をすべて回れるチケットがあり、これが80トルコリラとの事。
もったいないことをしました。
ここは巨大な庭園と美麗なモスク、多くの展示物がありました。
またハレムは洞窟のような建造物のような独特な作りをしていました。
 

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スルタンアフメトモスクは現在も使用されているモスクで、丸い屋根とその巨大さで圧倒されます。
アサ君は歴史が好きだという事で、トルコでのオスマン帝国や十字軍の歴史について色々と解説してくれます。
歴史嫌いだった私とは大違いです。
 

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イスタンブール地下宮殿は昔作られた貯水プールとの事でした。
宮殿のように装飾された柱が立っており、わずかにライトアップされた
この光景は幻想的です。
あまりに幻想的で、テーマパークの中を歩いているのでは無いかという気分になります(笑)。
奥の水槽には鯉が泳いでいました。
 
アヤソフィアは昔はモスクとして使われていたものの、現在は博物館として使用されているそうです。
博物館なら色々な展示物が置かれていると思いましたが、建物自体やキリスト教フレスコ画
展示物でした。
私のイメージではキリスト教の教会はとんがった三角の屋根なのですが、
ここの屋根は丸く、イスラム教を感じさせます。
 

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グランドバザールは巨大な商店街です。
貴金属、装飾品、独特の模様が描かれた絨毯やキルト、スパイスや服など多くのものが売られています。
 

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ガラダ橋近くまでバザールは続いています。
この付近では主にお菓子やスパイスなどが売られているようです。
 
私たちがこの巨大なバザールを歩いていると、アゴラゲストハウスに泊まっている
女性にばったり遭遇。荷物持ちをする事となりました。
 
スレイマニエモスク、ここも巨大なモスクです。ガラダ橋近くにあります。
スルタンアフメトモスクの時も思いましたが、信者より観光客の方が圧倒的に多いです。
 
 

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イスタンブールを歩いていると、おしゃれなデザート屋をよく見かけます。
色取り取りのお菓子は美味しそうで、試しに入ってみます。
食べたお菓子はマシュマロのような触感で美味しかったです。
 

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ガラダ橋を歩いて新市街に向かいました。
橋の上にはびっしりと釣り人がおり、サバと思われる魚を釣っていました。
このサバがサバサンドになるのでしょうか。
 

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ガラタ塔は新市街に入って徒歩10分ほどのところにありました。
途中高台を登り続ける必要があり少々しんどいですが、
ガラタ塔を登ると、旧市街、新市街、そしてアジアサイドを一望する事が出来ます。
 

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さて、今回泊まったアゴラゲストハウスについても書かなければなりません。
地球の歩き方のトップに掛かれた宿との事で、日本人では有名だそうです。
実際、宿泊客にかなりの数の日本人が含まれています。
海外旅行中、こんなに多くの日本人と出会ったのはここが初めてです。
 
サイさんという女性の方は私が初めて出会った世界一周中の方です。
私が今まで行っていたのが生っちょろく思えるほどのハードな旅行をしており、
何とアフリカまで回ってきたそうです。
 
他にもインドのゲストハウスで働いていたというレオ君や、
イランから陸路で越境し、トルコ、イスタンブールまで来たというゆいさんという女性や、
海外旅行を繰り返し、世界各国を回っている方などに出会いました。
流石トルコの日本人宿です。出会う人が凄すぎます。
 
施設ですが、ドミトリ部屋でも私が今まで泊った変な宿のシングル部屋より
よほど清潔で快適でした。
シャワー室やトイレは共有なのですが、とても綺麗に清掃されています。
また朝食も含まれており、サラダやチーズ、オリーブやデザートなど種類も豊富で
美味しいです。かなりおすすめです。
私が止まった時はオフシーズンで宿泊客は少なく、ゆったりと過ごすことが出来ました。
 
そして宿で休憩中、サイさんからカッパドキアに行かないかとのお誘いがありました。
天候が良ければ気球に乗れるとの事。
出不精な私は最初乗り気ではありませんでしたが、
予定外の行動もこういった旅での醍醐味かと考え、私も行くことにしました。
 
それでは今回はこの辺で。ではでは~
 

2017年 世界一周旅行 in エジプト その2 カイロ

ご覧いただきありがとうございます。ヒロです。
 
エジプト、カイロにやってまいりました。
前回の記事で記載しました通り、空港内で入国ビザでのごたごたや
ロストバゲージというトラブルがあり、空港から無事出られたのは一時間後の事でした。
ここまで色々とあった事により、気持ちがかなり萎えています。
カイロに居る間中、ずっと疑心暗鬼に陥っていました。
 
ホテルにピックアップサービスを頼んでいたのですが、もう帰ってしまっているだろうなと
肩を落として空港から出ると、なんとまだピックアップの人が待ってくれていました。
私はごめんなさいを繰り返し、荷物が無くなった為遅れたと説明しました。
この人には実際本当に申し訳ないことをしました。
 
空港から宿まで車で30分程でした。
今回宿泊したのはParadise Boutique Hotelという宿です。
カイロの中心街近くにあり、エジプト考古学博物館まで1km程の便利な場所にあります。
車から降りて小奇麗な建物の間を通ると一変、廃墟のような荒れた光景になります。
この廃墟を歩いてすぐ正面の建物の中に宿がありました。
 
ホテルはこの建物の5,6階にあります。
ホテルにはエレベータがありましたが、とても年代物のようにみえます。
なんと上下する箱がむき出しなのです。またドアも手動開閉です。
こんなエレベーター初めて見ました。
 

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5階に上がるとフロントがあります。今までの光景とは一変して、
ホテルの中はかなり綺麗に手入れされている様子です。
 
ここでチェックインを済ませると、ホテルのオーナーだという長身細身の男性に
カイロ内のツアーを提案されました。
丁度年末に訪れたこともあり、なにやらニューイヤーパーティのツアー
(80ドル)もありましたが、ピラミッドツアー(60ドル)だけ申し込みました。
 
私が泊った部屋は個室でした。一泊25ドル程。朝食付きです。
朝食はパンとヨーグルト、バナナとゆで卵、ボリュームもあり中々美味しかったです。
部屋が小さいのはまだ良かったのですが、
何故か部屋にたくさんの蚊が居ました。この蚊に宿泊中苦しめられました。
蚊は叩いても叩いてもいつも部屋に居ます。どこかに蚊の進入路があるようです。
ロストバゲージが無ければ荷物の中に蚊取りスプレーがあったのにと、
恨めしく思いながら毎晩寝る前に蚊を追い回していました。
今思えば部屋を変えてもらえばよかった。
 
さてピラミッドツアーです。
ガイドと一緒にタクシーに乗ってあちこちを回ります。
 
まずはギザのピラミッドを見学しに行きました。
途中、何故か車から降ろされ、連れていかれたのは馬やラクダが居る厩舎。
どうやらラクダに乗ってピラミッド周辺を見学できるオプションツアーを勧められているようです。
その額何と100ドル、高すぎます。当然断りました。
実際歩いた感想としては園内を移動するのには徒歩でも十分だと思いました。
ただ、三つのピラミッドが並んで見えるエリアは未舗装、砂漠で距離もそこそこある
ラクダか馬に乗った方が良いと思います。
 
ピラミッドを見学するにはプレハブ小屋のような小さな建物でチケットを買い、
園内に入ります。チケットは120エジプトポンド(約800円)でした。
 
園内に入ると正面にスフィンクス、そして遠くに三つのピラミッドが見えました。
まず最初に手前のスフィンクスを見に行きます、が園内は全体的に道が分かりにくい。
最短ルートで行こうとすると、野外レストランのようなところに入ってしまいますが、
ここからだと段差やら柵が設けられ通れません。
まぁ跨いだり飛び越えて行けなくは無いのですが、トラブルに巻き込まれるのを避けて
遠回りし、ようやくスフィンクス近くまで行くことが出来ました。
 

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私の乏しい記憶では、スフィンクスは元々ここにあった岩を削って今の形を作ったという事と、
スフィンクスの鼻はナポレオンの軍隊だか何かによって壊されたとかいう話を見聞きした記憶があるぐらい。
 
さて、スフィンクスからピラミッド近くまで最短ルートを歩くには砂地を歩かなければなりませんでした。
ここでも馬やラクダの客引きが待ち構えており、乗れ乗れと声をかけてきます。
これらを無視し、私は遠回りの舗装ルートを歩きます。
そうそう、彼らはラクダの写真を撮れ撮れと勧めてきますが、
後でお金を請求されるそうで、私は撮りませんでした。
 
舗装道路を歩いていくと、まずクフ王のピラミッドの近くに出ます。
近くで見ると大きさに圧倒されます。これだけのものを人力で作ったとは想像を絶します。
 

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ピラミッドの周りをぐるっと反時計回りに歩くと、多くのバスが見えてきました。
普通のツアーではこのバスに乗ってピラミッドに来るのでしょう。
そしてピラミッドの入り口も見えてきました。
 

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私も中に入ろうと近づいてみると、入口は人ごみで溢れていました。
しかも入場料を別途払う必要があるらしく、確か300エジプトポンド(1900円)ほど。
ガイドとの待ち合わせ時間まで、それほど余裕も無かったため中に入るのは辞めておきます。
 
カフラー王のピラミッドも見てみます。
こちらは頂上付近のカバーストーンが残っています。
当時の姿のままを見てみたいものです。
 

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ツアーの次の行先は、絵が描かれたパピルスを売るお店と、香水を売るお店。
パピルスのお店では作成の様子を実演までしてくれましたが、
委縮した気分ではあまり買う気にはなりませんでした。
 
その次はジェゼル王のピラミッド、車で40分ほどかかります。
 
ここも入場料が必要で、確か1250エジプトポンド、800円ちょっと。
このピラミッドは三角形ではなく、階段状になっています。
私が興味深いと感じたのはピラミッド本体よりも周りの朽ち果てた遺跡や、
周りの砂漠の風景でした。
 

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次はMit Rahina Museum、入場料は65エジプトポンド、400円ぐらい。
博物館とは言うものの展示物は野外にあり、ラムセス二世の像や棺等が展示されています。
 

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ピラミッドツアーはここで終わりです。
次は私が個人で回った場所。エジプト考古学博物館です。
エジプトの観光地は警備が厳しく、いたるところに検問があるのですが、
エジプト考古学博物館は特に厳しく、博物館の中に入るまで3か所も検問を通る必要がありました。
 

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展示物は石像や棺、装飾品やミイラなど。
入場料は確か120エジプトポンド、800円。
しかし、ツタンカーメンのマスクやミイラを見たい場合には別料金が掛かります。
 
カイロの街中も徘徊しました。途中、味のある通りを通ったので写真をパチリ。
 

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エジプト内ではレストランのようなお店がどこにあるのか良く分からず、
宿の近くにあったファーストフード店がメインの食事処になりました。
何種類か食べましたが、ドネルケバブが美味しかったです。
これがひとつ100円ちょっとで食べられるのですから。 
 

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そうそう、ロストバゲージについてですが、無事荷物は見つかりました。
しかし荷物が見つかるかどうかはっきりする前に、次の予定を決めなければならなかった為、安全策を取って日本に帰ることにしました。
 
既にイスラエル行きやトルコ行きの航空券、そしてホテルの予約まで済ませていたため、
かなりの痛手です。余り予定は詰め込むなという教訓でしょうか。
 
今回はこの辺で。ではでは~
 

2017年 世界一周旅行 in エジプト その1 ハプニング編

ご覧いただきありがとうございます。ヒロです。
 
ネパールの次はエジプトのカイロに移動しました。
この時色々とハプニングがあり、その時の様子をお伝えしたいと思います。
今回の話の半分以上は愚痴になってしまいますが。
 
ネパールからエジプトへの移動ルートは以下の通りです。
ポカラ(ネパール)→カトマンズ(ネパール)
→マスカット(オマーン)→ジェッダ(サウジアラビア)→カイロ(エジプト)
検めて書き出してみるとなんと乗り換えの多い事か。
skyscannerで調べて安いルートを選んだところ、このルートになりました。
 
オマーンサウジアラビアへの入国の際は入国ビザが必要ですが、
これらビザを私は持っておらず、最初から嫌な予感はしていました。
そもそも中東の国々は観光ビザは認めていない国が多いのです。
まあ飛行機の乗り換えするだけだから問題ないだろう、というか乗り換えできないルートが
アプリで出るはずがないと自分を納得させます。
まず最初にポカラの空港からカトマンズに向かいます。
私が座れた席は機体の左側、窓側の席です。
ポカラからカトマンズへは西から東に移動し、そしてヒマラヤ山脈は北側にあります。
つまり窓からヒマラヤの山並みを見ることが出来る絶好の位置だという事です。
 

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私の座席の横壁は緊急出口になっており、取っ手などがありました。
キャビンアテンダントが私の席に来た時に、何やらエマージェンシーがどうこうと言ってきます。
何を言われているか良く分かりませんでしたが、
"Don't touch"と言われて、ようはドアを触るなと言っている事が
やっと理解できたのですが、後ろの座席からプッと笑われてしまいました。
英語圏の国では英語が出来ない人は笑われるという話を聞いたことはありましたが、
まさかのネパールで笑われてしまいました。
 
さて最初のハプニングです。
マスカット行きのチケットを受け取るべく、カトマンズ航空会社のカウンターに向かいます。
周りの人々の顔を見ると肌の色が浅黒い中東系の人が多いように感じます。
ほどなくして私の番が回ってきました。
いつものようにパスポートとスマホの予約した画面を見せます。
すると何故だか厳しいチェックを受けます。
「どこに行くの?」
「エジプトまで」
「何しに?」
「観光です」
「ビザは持ってるの?」
「持っていません。現地でアライバルビザを取ります」
日本人は現地でアライバルビザを取得できることは事前に確認済みです。
しかしこの辺りから係の人の表情が固くなってきます。
私のパスポートの写真を撮ってよいか聞かれ、そしてスタッフ数人が集まって
何やら相談している様子です。パソコンで何やら調べています。
私は列から外され待たされます。他の客は早々に手続きを終えカウンターを去っています。
 
男性のスタッフなどはあちこちに電話して何か確認しているようです
追加で質問をされます。
「なんで直接エジプトに行かないの?」
乗り換えの多さが怪しまれたのか、何かの偽装工作とでも思われたのでしょうか。
「skyscannerで見つけたルートだからです」
「ネパールにはどうやってきたの?」
スマホのEチケットを見せながら
ベトナムから来ました」
こんなやり取りを繰り返し、チケットが貰えないのではないかと不安になったころ、
30分後にようやく航空券のチケットを渡してくれました。
 
次はマスカット国際空港です。ここでは特に問題はありませんでした。
マスカットからジェッダ(サウジアラビア)までの航空券は既に受け取っていたので、
飛行機を降りたらTransferと書かれた案内に従い移動します。
その先の受付で、マスカット(オマーン)→ジェッダ(サウジアラビア)行きの
航空券を見せ、搭乗口へ移動します。
 
問題は次のジェッダ(サウジアラビア)→カイロ(エジプト)でした。
ここから異なる航空会社に乗り換える必要があった為、空港到着後に航空会社のカウンターに行き、
航空券を貰わなければなりません。
航空会社のカウンターは出入国エリアの外にありますから、一旦出国手続きを済ませた後に
受け取る必要があると思われます。
しかし入国ビザが必要な国でビザを持っていない状態で乗り換えする場合、どういう流れで
手続きを済ませればよいのか私は知りません。
 
とりあえず事前のネット情報から得た情報では、乗り換えの際は
「Transfer」か「Passport Control」と書かれたところに行くと書かれています。
空港の案内を見ると「Passport Control」という案内があったため、
この案内に従い行列に並びます。30分ほど経ちようやく私の番が回ってきました。
「ビザは持ってる?」
「持ってないです。飛行機乗り換えるだけだから」
すると受付はここじゃないと言われ追い払われました。
この後空港内をうろつき、ようやく受付を見つけました。
壁に「Transfer Passengers」と書かれています。
飛行機から降りて、空港の建物に入ってすぐの場所にありました。
ここの係の人たちにEチケットとパスポートを見せ、乗り換えたい旨を
(身振り手振りで)伝えたところ、何やら用紙に記入するように言われ、
パスポート番号やジェッダに来た時の航空番号などを記入します。
そしてパスポートとジェッダ行きの航空券を持って、係の人はどこかに行きました。
待つこと15分、係の人が戻って来て、航空券を手渡してくれました。
どうやらこの人は私の代りに、荷物の引き取りと航空会社のチェックイン手続きをしに
行ってくれたようです。ありがたい事です。
ただし自分の鞄を見ていないので少し不安を覚えましたが、旅行券に荷物の受付シールは張ってあります。
航空券を持って関係者用の出入り口を通り、ようやく搭乗口に移動することが出来ました。
これでカイロに行けます。
 
そして最後のハプニングはカイロに到着したときです。
空港内に入ってすぐのところに両替所があり、ここでエジプトビザは買えます。
ビザとは言いますが、お金を払うだけで買えるただの入場券です。
ビザ代は25ドルとの事。
 
現金は最低限しかもたないようにしていたので、空港内にあるATMでエジプトポンドを入手しました。
それを持ってビザを買おうとすると、なんとドルじゃないとダメだと言われます。
エジプトポンドは持っているのにこれでは買えないと言います。
「何故エジプトポンドじゃダメなの?」「そういうシステムだから」
焦りました。このままでは空港内に閉じ込められてしまいます。
 
空港内を歩き回り、色々な人に相談をしましたが解決策は見つかりません。
ふとカンボジアで使ったドルの残りがあったことを思い出し、
荷物を漁ると見つかりました。その額37ドル。本当にぎりぎりです。
そのお金で何とかビザを入手する事が出来ました。
どうやらカード派の人でも、USドルはいざというときに持っていた方が良いと身に沁みました。
それにしてもエジプトポンドではビザが買えないとはどういう事でしょうか。
おそらく外貨で支払わないと両替手数料で設けられないという理由でしょう。
少しむかつきます。
 
ハプニングはこれで終わりませんでした。
悪戦苦闘の末、何とか入国手続きを済ませ、旅行カバンを取りに行くと何と見当たりません。
ロストバゲージというやつです。
係の人に荷物がない旨を伝えると、アラビア文字で良く分からない、
おそらく遺失物届と思われる用紙を渡され、
用紙に書かれた電話番号に4日後に連絡するよう言われます。
私の連絡先を書けば、連絡をしてくれると言われましたが、
エジプトについたばかりで電話番号を持っていません。
空港内のsimカードのお店に行き、買おうとしたところ何故か売ってないとの事。
これでこちらから連絡するしかなくなりました。
 
これで着替えもない状態で不安を抱えたままエジプト訪問は始まりました。
 
今回はこのへんで。ではでは~
 

2017年 世界一周旅行 in ネパール その2 ポカラ

ご覧いただきありがとうございます。ヒロです。
 
カトマンズからポカラに移動しました。
ポカラはフェワ湖の横に広がる町で、町からでもヒマラヤ山脈見ることが出来ます。
ネパール国内線の飛行機はよく欠航、遅延するという噂だったので、
バスで移動です。もちろん値段の安さも一因です。
カトマンズからポカラまでは800ネパールルピー、900円程度。
朝7時に出発です。バスでは8時間ほどかかります。
12月のこの時期、6時台はまだ外は暗く出発時間の7時ごろになってようやく
日が昇ってきました。
 
バスでの移動は結構ハードでした。
バスの設備自体はまあまあ、少し狭いですがリクライニングシートになっています。
問題は道路の方で、かなりの区間が未舗装状態です。
ゆっさゆさと揺れますし、道も細いです。砂埃が舞い上がります。
前方から大きなバスやトラックが来るたび、道を譲り合います。なかなか進みません。
 
市街地から抜けると山間部の道となります。
近くの木々を見ると、気の毒になるほどどっさりと白い砂を被っています。
見ると遠くの山の木々も白くなっています。
 
途中休憩を2度ほど挟み、2時ごろになるとひと際とんがった形の山が見えてきました。
マチャプチャレ峰というようです。山の大きさに圧倒されます。
 
ポカラのバスターミナルに到着したのは午後3時過ぎ、ターミナルでは多くのタクシーが
待ち構えていました。タクシードライバーにホテルを伝え、値段を聞くと
300ネパールルピー、350円ほど。まあこんなものでしょう。
 
ポカラで泊ったのはHotel virgin pokhara、一泊11ドル、1200円ほど。
個室の宿ではかなり安い。
建物は新しく設備はまあまあ、しかし到着初日はホットシャワーが出ませんでした。
ネパールのホテルでは太陽熱で温める方式が主流らしく、温水を使い切った場合は
ぬるいお湯しか出ない場合があります。この日はシャワーを浴びることは諦めました。
私の部屋ではベッドの掛布団が毛布しかありませんでした。
ただ、ダブルベッドだった為、毛布は大型、そこで毛布を折り畳み2重にすることで
夜の寒さをしのぎました。
色々書きましたが、ホテルのスタッフの対応はとてもよく、
ホットシャワーが出ないと伝えると、理由を説明され、お湯が入った金タライを
わざわざ部屋まで運んでくれました。
また、到着初日などは、ナバラさんがお腹が空いていないか?と尋ねてきて
夜食を持ってきてくれました。
その後、何度も昼食や夕食などもご馳走してくれました。
 
ここのマネージャーであるナバラさんに勧められ、1日市内観光と
パラグライディングをやってみることにしました。
 
まずはサランコット山からのヒマラヤ山脈の展望を見に行きます。
朝6時ごろに車に乗り出発、現地には30分ほどで到着しました。
展望台に上ると、ちょうど日の出が始まる前でした。
既に多くの観光客が集まっています。
雪で白く光っているヒマラヤ山脈の山々が朝焼けを受け、段々と赤く染まっていきました。
今回のネパール旅行ではヒマラヤ山脈を見ることが目的でしたから、
大満足です。
 

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その後様々な場所を案内してもらいました。
近くの寺院や、Seti River Gorgeという川、町と集落をつなぐ長いつり橋、
絨毯を作っている場所、絨毯は一枚一枚手織りでした。
 

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Devil's fallと呼ばれる滝、なんでもデビルさんという人が滝に落ちて死んだことから
この名前が付いたとか。落ちるという意味と滝を掛けたダジャレでしょうか。
 

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次の日はパラグライディングに挑戦、暖かい午後が良いとの事で
昼過ぎに出発。
ツアーの車に乗り込みました。この時の他のツアー客はアメリカ人やイタリア人。
やっぱり欧米人は陽気な人が多い印象です。
喉の調子が悪かった私はマスクを厳重にし、黙りこくっていたので暗いやつと
思われていたことでしょう。
サランコット山の展望台の横に到着、多くのパラグライディングの人たちが
集まっていました。
上空を飛び回るパラグライディングの帆を眺め、ぼけっと突っ立っていると
「ジャパン、ジャパン」と声が掛かりました。
この人が一緒に飛んでくれる人のようです。
フライト直前になって、自分が高いところ得意じゃないことに気付きましたが
後の祭り、覚悟を決めて飛び立ちました。
 

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上空からの眺めは最高でした。ヒマラヤの山々が近く感じます。
自由に空を飛び回るってこんな感じなんでしょうか。
ガイドは風をうまく捕まえ、上昇したり旋回を行います。
しかしこれは結構怖い、落ちたら死ぬだろこれという思いが頭をかすめます。
ガイドが「スマイル、スマイル」と言いながら自撮り棒のカメラを向けてきますが、
ひきつった笑いしか出てきません。
20分か30分ほどの飛行は終了し、湖畔の着陸場に無事着地しました。
着陸すると膝が笑って足に力が入りません。
おまけにワイヤーを必死につかんでいたらしく、腕が結構痛い。
着陸後はぐったりとしてしまい、こうして私の初パラグライディングは終わりました。
 
今回はこの辺で。ではでは。
 

2017年 世界一周旅行 in ネパール その1 カトマンズ

ご覧いただきありがとうございます。ヒロです。
 
ネパールのカトマンズにやってきました。
今回の飛行空路は面倒で、
フエ(ベトナム)→ホーチミンベトナム)→クアラルンプール(マレーシア)→カトマンズ(ネパール)というルートです。
飛行機の搭乗時間はトータルで8時間程度でしたが、1、2時間飛行機に乗って、空港でまた3,4時間待ちを繰り返し、しかも時間が深夜だったこともあり疲れました。
 
カトマンズ空港に到着早々慌てました。なるべく現金は現地で使い切るようにしていたので
あまり現金は持っていなかったのですが、
空港から入国時にビザを取る必要があり、その支払い方法が基本的に現金なようです。
途中、ホーチミンやクアラルンプールの空港内にATMがあるのは気付いていたのですが、
USドルを持っていた方が良いかな?でもUSドルは下ろせないかも?
きっとカトマンズの空港内にATMがあるだろう、そこでお金下ろせばいいやと考え、
結局下ろしませんでした。
 
確かにカトマンズの空港内にATMはありました。しかし使えるのはJCBカードのみ。
海外ではVISAかMASTERカードが主流なのでJCBのデビッドカードは持っていませんでした。
このままでは入国出来ません。
恐る恐るビザカウンターに向かい、現金持ってないんだがクレジットカードは
使えるか聞いてみたところ可能との返答、クレジットカード払いで何とかなりました。
 
ネパールの入国ビザ料ですが、
15日    25USドル
30日    40USドル
でした。クレジットカード払いだと+1ドル余計に掛かります。
 
なんとか空港を出て外を見ると、なんだか夕焼けのように赤い色をしています。
まだお昼を少し過ぎたばかりなのに。
これは空気が悪いのか、それともこれが黄砂というものなのでしょうか。
空港から出たところにあったATMは何故か使えず、近くのATMを探して
現金、ネパールルピーを下ろします。この間も多くの客引きに声をかけられますが無視です。
今まで何度もぼったくりタクシーに引っかかって疑心暗鬼になってます。
 
そして現地sim、nepal telecomを購入、その後タクシーのチケットカウンターを訪れます。
宿まで750ルピー、普通にタクシーを利用してもそれほどかかるとは思えません。
割高だとは思いましたが、タクシーを利用するときに後々揉める事が
今までに何度もあったので安全料だと思いしぶしぶ支払いました。
 
カトマンズの道路は舗装されておらず、砂埃がもうもうと立ち込めています。
これが町全体が砂に覆われている原因なのでしょうか。とにかく砂埃がすごい街です。
街行く人が皆マスクをしています。
 
カトマンズで利用したのはHotel Metropolitan Kantipurという宿、
一泊15ドル、1700円ほど。
部屋に入ると比較的綺麗に保たれているようにみえましたが、砂埃の匂いがすごいです。
部屋を変えてもらおうかと考えましたが、この原因となっている砂埃は町全体を覆っています。
他の部屋も無事だとは思えません。しぶしぶこの部屋で我慢します。
寝る時もマスクをして寝ました。
そして暖房もありませんでしたので、シャワーを浴び体が温まった状態で
急いでベッドにもぐりこみます。
 
カトマンズでの観光ポイントはいくつかあるのですが、
ネパールでは数年前、大きな地震がありこれらも被害を受けています。
まずは宿から近かったダルバール広場に向かいました。ここは歴史的な建物があるようです。
しかし行ってみてがっかり、それらしき建物はあるのですがあまりぱっとしません。
 

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壊れたままの建物跡も多くあります。修復後の建物もつっかえ棒があったり適当な感じです。
見どころの建物はどれかと思ってうろついたのですが良く分からず、
あっさりダルバール広場を通り過ぎてしまいました。
何度かUターンし通り過ぎる事を繰り返し、諦めて町の散策に切り替えました。
 
町の散策はかなり面白いものでした。時々建物の扉の奥に通路が続いているのが見え、
試しに中に入ってみると、建物にぐるりと覆われた中庭になっていたりします。
 

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また通りを歩いている途中、通りの奥に祠のようなものが見えました。
気になってこの細い通りを抜けると、広々とした広場が広がり中央に祠があります。
この広場への出入り口はほかに見当たらないので、この住民専用の祠のようです。
迷路のような不思議な作りの町でした。
 

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それでは今回はこの辺で。ではでは~
 

2017年 世界一周旅行 in ベトナム その2 フエ

ご覧いただきありがとうございます。ヒロです。
 
ベトナム、フエにやってまいりました。
ホーチミンの空気の悪さに嫌気がさし、予定より早くフエに移動しました。
健康面で問題が無ければ夜行列車という方法も取ってみたかったのですが、
そんな余裕もなく手っ取り早く飛行機を使って移動です。ちょっと残念。
 
そうそう、ここに来るまでに気になったのはベトナム人に2回も列を割り込まれたこと。
一度目は空港のチェックインカウンターで。
まあ、そもそもこのカウンターでも列は合ってないようなもので、
普通はカウンター前に列を作り、空いたカウンターから先頭の人が呼ばれ
手続きする流れになると思うのですが、ここではそうではありません。
各カウンター前に人だかりができています。
列を作るためのワイヤーもあるのに全く意味を成していません。
そこで適当なカウンター前で待っていたのですが、子供連れの女性がすっと
私の斜め前に入り受付をはじめてしまいました。
あまりに自然で、まあこの状態じゃ列もへったくれもないよな、と諦めました。
 
二度目は飛行機の搭乗口で。ここでは皆、列を作って並んでいました。
そこでも私の前に、子供連れの女性がすっと割り込んできます。
流石に列を作っているところに割り込むのはおかしいだろうと思いましたが、
それともこの国では子供連れは優先で割り込むのは当たり前なのでしょうか?
何だか良く分かりません。私はもやもやした気持ちで順番待ちをしていました。
 
さて、フエ、フバイ国際空港(Cảng hàng không Quốc tế Phú Bài)に到着。
だだっぴろい滑走路には他の飛行機は見当たりません。
そして飛行機から降りると・・・あれ?寒い?
その時は12月だったのですが、今まで東南アジアを回って来た中で
感じた事の無い涼しさです。
東南アジアは一年中暑いと思っていたのでびっくりです。
ただ、暑い国ばかり回ってきたのでこの涼しさは嬉しい限りです。
 
タクシーに乗って宿に向かいます。空港から中心街までは220000ドン(1100円)でした。
UberやGrabでも同じぐらいの値段だったので、今回はぼったくり価格では無かったと思います。
 
今回お世話になった宿はThan Thien Friendly hotelです。
体調がすぐれない為、ドミトリーではなく個室にしました。
個室で朝食付き、一泊1500円程度。安すぎます。
しかも今回の旅行で一番きれいな部屋でした。
 

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清潔な部屋で、エアコンもあります。
バスルームも綺麗で、トイレも洋式です。
バスルームはバスタブあり、なしの両方が選べます。
最初はバスタブ無しの部屋でしたが、湯船に浸かってゆったりしたいと思い
バスタブのある部屋に途中で変えてもらったのですが、
変える必要は無かったかもしれません。
バスタブの栓が緩く、水がすぐに漏れてしまいまいお湯が溜まりません。
漏れないよう足で抑えていると溜まってきましたが、
湯船に溜まる前に段々とお湯が冷たくなってきます。
おそらくお湯はタンクに溜まった分しか出ないのでしょう、
それが尽きて途中から水になってしまったようです。
これなら普通のシャワーで良いと思います。
 
観光についてですが、今回は積極的にうろつきまわるつもりはなく、
フエ王宮とその近くにある市場(Co.opmart Huế)を目指します。
宿から徒歩2,30分ぐらいの距離です。
 
まずは市場を目指してあるいていると、バイクタクシーに声をかけられました。
「どこに行くんだ?」
「市場に行こうと思う」
「1ドルで連れて行ってやるよ、乗ってけ」
「いや、近いから歩くよ」
すると彼は川の向こうを指さし、
「みろ、あれが市場だ。かなり遠いぞ」
そういわれると遠い気がしてきます。
分かったと返事し、乗せてもらうことに。
しばらく走ると彼はバイクを道端に止め、
「市場は午後になってから行った方が良いぞ。
午前中ならまだ時間があるから、もっと遠くのお寺を案内してやる」
と言いながら観光マップを見せてきます。
「いや、いらない。じゃあフエ王宮に連れて行って」
「今の時間は王宮はやってない」
その時、午前中の10時を過ぎたぐらい。どう考えても開いていないはずはありません。
「良いからフエ王宮に連れて行って」
しばらく彼はごねましたが、王宮まで連れて行ってくれました。
そこで1ドル分を渡そうとすると、彼は25ドル分を要求してきました。
「はぁ?何言ってるんだ?最初1ドルと言ったじゃないか!」
思わず日本語で言ってしまいました。
「ここは市場より遠い、だから高いんだ」
ここでしばらく彼と押し問答、5分ほど揉めた挙句、
結局5ドル分を払ってしまいました。
タクシーやバイクタクシーとのこんなやり取りは東南アジアでの旅行では日常茶飯事です。
 
さてフエ王宮ですが、建物がなんだか全体的に薄汚れています。
 

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敷地はとても広いのですが、中央部に少しの建物と修復されたと思われる綺麗な壁と
崩れたままの壁があるのみです。
展示されていた過去の写真を見ると、当時は綺麗な建物が内部に数多く立っており、
建物内部も絢爛な様子でしたが、今は見る影もなくご覧の通りです。
 
王宮の敷地を一周し、敷地内にあった喫茶店で軽く昼食を取ります。
しかしいざ注文をしようとすると、バイミー(フランスパンに具材を挟んだもの)も
サンドイッチも既にないとの事。
何が残っているですか?と尋ねると、メニューのいくつかを指さされたので
それを選ぶと何と出てきたのはカップラーメンでした(笑)。妙に安いと思った。
 
そうそう、バイミーですが路上販売や、いたるところで見かける
コーヒーショップでも食べられます。
物はドトールコーヒーで注文できるフランスパンサンドを想像していただければ、
概ね合っています。しかし値段が安い。一つ100円程度でしかも美味しいです。
 
王宮から歩くこと約15分ほどで市場に着きました。
この市場は何だか見ていて今までの市場とは異なるように感じられました。
おそらくそれは観光客向けのアクセサリやTシャツ、変な飾り等を扱った場所ではなく、
地元の人が利用する市場だったせいでしょう。
服や金物、よく分からない野菜や香辛料、そして首無しニワトリ肉等が並べられており、
あまり嗅いだことのないような匂いもしてきます。
 

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しばらく市場を物色していると、なんだか眩暈がしてきました。
体調がまだ十分に戻っていないのかもしれないと思い、早々に宿に戻りました。
宿に戻りしばらく休みましたが体調が戻りません。
本当に風邪ひいたのかと思いましたが、最近あまりちゃんと食事を
取っていないことに気付きます。
ホーチミンでは食欲がなくなり、食事を抜いたり食事の量が減ったりしていました。
これ、普通に栄養失調気味になっているんじゃないか?
そういえばベルトの穴が二つ分も緩くなっている?
 
そこで食事の量をしばらく増やし、ゆっくりと過ごすことにしたのでした。
あまり美味しくない料理に当たってしまった場合でも我慢して食べます。
 
そんな感じであまり観光らしいことをするでもなく、また雨の日が多かったという
事もあり、フエではゆったりと過ごしました。
ホテルの部屋でごろごろしたり、近くの喫茶店で1時間以上粘ったり。
 
それで「深夜特急」というバックパッカーの本を読み直していたのですが、
この本の沢木さんと自分では大きな差がある事に気づきました。
この人はユーラシア大陸をアジアからヨーロッパまで旅をした方なのですが、
旅のスタイルが、事前情報は無し、宿は行き当たりばったりで決める、
部屋は汚いところばかり(でも破格)、食事は市場で買った果物や
屋台だけで済ませることもある、
移動はバス、電車がメインで安い2等席などを選び、現地の人混みに揉まれて移動、
といった貧乏旅行なのに比べ、
私の場合は、情報なしは不安なので事前に行先の情報を色々集める、
宿情報も集め、基本は予約する、部屋は個室が中心、食事はレストランのようなところが中心、
移動は飛行機が中心、現地の人との接点はあまりない、
といった感じでスタイルが真逆です。
生っちょろい旅行しているなと思いつつ、沢木さんと同じことは絶対できないと感じます
 
それでは今回はこの辺で。ではでは~
 

2017年 世界一周旅行 in ベトナム その1 ホーチミン そして体調崩し・・・

ご覧いただきありがとうございます。ヒロです。
 
カンボジアの次はベトナムホーチミンに移動しました。
初めはフエに直接行こうと思ったのですが、飛行機を使ったルートではホーチミン
乗り換えが多そうだったので、
せっかくだから寄ってみようかと思ったわけです。
 
ベトナムに来る前にトラブルがありました。
カンボジアの空港、航空会社のチケットカウンターでの事です。
予約した航空券には手荷物分しか含まれていなかったようなのです。
1kgにつき5ドル、15kgのバッグだったので75ドル追加料金を支払う羽目になりました。
そしてもう一つ、ベトナム出国用の航空券を確認されたのです。
滞在期間を決めていない私は、入国用の片道チケットしか持っていませんでした。
ベトナム出国用の航空券はありますか」
「(あ、やばい)はい、ネットで買いました」
「じゃあ見せて」
「・・・すいません、持ってません」
「出国用のチケットが無いとダメだ。チケットを買って来て」
その時はチケットカウンターが混んで受付するまでにもかなり時間がかかっていました。
搭乗まであまり時間が残っていません。
その場でスマホからskyscannerで安めの航空券を探しました。
今思えばチケット購入カウンターに行った方が早かったかもしれません。
「どこが安いかな。ベトナムからタイまでなら安いんじゃないか?
よし、ホーチミンからバンコクのチケットを取ろう」
スマホで航空券を取るのは初めてで、画面が小さくて入力しにくい事、
情報を入力途中、決定ボタンが押せなくて焦ったりしましたが、
無事チケットを購入し、それをカウンターに見せることで、
なんとかベトナム行きのチケットを受け取ることが出来ました。
その後も混雑した荷物検査を抜け、走って搭乗口に向かう羽目となりました。
 
さて、ホーチミンに着くと街の大きさに驚きました。そして道に溢れるばかりのバイクにも。
想像以上の大都市のようです。
 
今回宿泊したのはgalaxy cupsule hotelのドミトリー、一泊800円程度。朝食付きです。
この周辺は安宿街らしく見覚えのある光景で、欧米風のバーが立ち並んでいます。
実はこの宿に着く前にひと悶着ありました。
間違えてgalaxy hotelという名の別のホテルに向かってしまったのです。
カウンターに着き、予約をした者ですがと言っても良く分からないという顔をされます。
部屋を見せてもらうと、なんとも広々として綺麗な部屋で、キッチンまであります。
ドミトリーはいくらだと尋ねると、ドミトリーは無いと言います。
お互い話が食い違い、混乱していると予約票を見せろというのでスマホで画面を見せると、
これは別のホテルだとの事。
綺麗な部屋を見た後で、ドミトリーは嫌だなと思いつつ、またタクシーに乗り込み、
galaxy cupsule hotelに移動しました。
そうそう、この時タクシーに荷物を忘れてしまうという大失敗もやらかしてしまいました。
しかもパソコンが入った貴重な方のバッグを。
親切にタクシードライバーが届けてくれて大事に至らずに済みました。
ありがとうタクシーの運ちゃん。
 
galaxy cupsule hotel面白い体験が出来たのですが、それはドミトリーに日本人女性が来た事。
久しぶりでの日本人(しかも女性)という事で嬉しくなり夕食に誘いました。
興味深い話を色々聞くことが出来ました。鬱で休職中で、気分転換のためベトナムに来たとの事。
その原因となった会社でのセクハラ騒動やその後の活動など中々の壮絶な体験をしていたようです。
 
もう一人同じ部屋に居たブルガリア人のミキ、名前は女性のようですが男性です。
彼はとても陽気で面白い人でした。年齢は50を超えたところでしょうか。
彼は私に話しかけてきました。
私が日本人だと伝えると大喜びしていました。会話は英語と日本語のごっちゃです。
「私も日本に住んでいたね。ミタカ知ってる?(三鷹市か?)日本人の妻と結婚して何年か住んでいたよ。
日本は良いところね~」
私がベトナムの次は日本に帰るの?と尋ねると、いや、ブルガリアに帰ると言います。
何故?日本に住んでいるんじゃないの?というと
「いや、彼女とは離婚したんだ」と表情を曇らせました。
彼は盛んに同室のドミトリー部屋の韓国人たちにも話しかけていました。
 
彼との他のエピソードですが、数日後彼はここを離れると言い、軽く挨拶をしてきました。
その後彼は荷物を片付けていたのですが、しばらくするとドタンバタンと大きな音がするように
なりました。
見るとマットレスを床に放り出し、ドミトリーの箱の中でごそごそと何かやっています。
「何が起きたの?」と尋ねるも「いや何でもないんだ」と言っています。
音がしばらく続いたあと、彼が「ライトを持っていないか?」と私に尋ねてきました。
ドミトリーはベッド型ではなく、木枠を組んだ箱型をしていたのですが、
どうやらドミトリーの箱の隙間から床にお金が落ちてしまい、何とかそれを拾い出そうと
悪戦苦闘していたようです。見ると汗だくになっており、彼の必死さが伝わります。
私はお金の救出作戦に加わりました。
 
見たところ、彼が持っている道具はナイフとハサミだけで、これでお札が取れるとは思えません。
そこで、即席の鳥モチ棒(割り箸の先端にセロテープのべたべた面が外側になるように
ぐるぐる巻きにしたもの)を作り、ミキに手渡しました。
私がスマホのライトで隙間を照らし、ミキがこじ開けたドミトリーの箱の隙間に撮りモチ棒を突っ込んで
何とかお金を拾い出しました。
彼は大喜びして「貴方はとてもいい友達」ねと言い、
「お金見つかってよかったね。気を付けてね」と私も伝えました。
 
さて、到着した次の日、この女性と市内観光をしたのですが、ホーチミン自体にはそれほど観光できるような場所は
ありませんが、ざっと確認しておいた場所を回ってみます。
 
ベンタイン市場(Lê Lợi Bến Thành
日用雑貨、生活用品、生鮮食品、そして観光客向けのお土産などが建物の中に
ぎっちりと詰め込まれています。
 
サイゴン大教会Saigon Notre-Dame Basilica  )
欧米風の教会です。残念ながら工事中で中に入れませんでした。
最近工事中の観光物をよく見かけます。
 
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サイゴン中央郵便局(Saigon Central Post Office)
教会のすぐ横に欧風の綺麗な建物があります。郵便局です。
ドーム状の天井の高い建物で、最初は何の設備課分かりませんでした。
奥では郵便局らしく受付窓口や梱包物等を扱っているのが見えます。
入口付近は完全に土産物屋と化しています。
 

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歴史博物館(Bảo tàng lịch sử Việt Nam)
仏像、昔の人の衣装、皇帝ゆかりの家具?、戦争の歴史などが展示されています。
展示物の数自体はそれほど多くはありません。
Don't touch(さわるな!)と書かれた標識が多くみられる割には、
展示方法が雑で簡単に触れてしまいます。
 
さて、ここまで見たところでぐったりしてしまいました。
暑さもさることながら、喉の調子が悪く咳が止まりません。
ホーチミンはとても空気の悪い場所なのです。
しかもその繁華街のど真ん中の宿を取ってしまっています。
 
宿に戻りしばらく横になっていましたが、息苦しさが止まりません。
何やらどんどん酷くなってくる気がします。
元々呼吸が浅い状態が続いていて、それに加えて喉がやられてしまったことにより、
呼吸困難に陥ってしまいました。
 
呼吸困難では助けを求めることすら出来なくなる!これはまずい!
少々パニック状態になってきました。
海外旅行の保険に入っていましたから、保険会社の緊急窓口に連絡します。
するとスタッフから日本語対応が出来る病院がある、予約が必要だから
そちらに連絡してくれとの事。
教えてもらったのはColumbia Asia International Hospitalという名前と
病院の日本語専用窓口の電話番号。
さっそく電話してみますが繋がりません。
 
私が使っていたのは050PLUSというIP電話アプリ。
これが問題なのかと思い、ホテルのフロントで固定電話からお願いするも繋がらないとの事。
再度保険会社に電話し、事情を伝えると
「分かりました。こちらから病院に電話を転送します。直接症状をお伝えください」
と言われ、電話を持ったまましばらく待ちます。
すると「お掛けになった電話番号は間違っているか市外局番が無い為かかりません」
音声が流れ電話が切れてしまいました。
保険窓口に再度かけ直し、再トライしてみるも同じ結果に。
どうもこの電話番号は使えないようです。
 
だんだんとイラつきパニックになりそうになりながらも、
保険会社スタッフに「予約は取れていないけど教えて頂いた病院に直接向かいます」と伝え、タクシーを捕まえ病院に
向かいました。
時間は夕方の大渋滞、かなりの時間が掛かりましたが病院に到着しました。
そしてここでも私は失敗してしまったのですが、タクシーの料金を一桁間違って渡してしまいました。
しかもタクシーの運ちゃんも黙ってその金額を受け取ります。
渡す前に電卓で数字を打って確認したので、運ちゃんは金額の間違いに気づいているのは
間違いないですが、パニック状態の私はその時気付くことはありませんでした。
 
そして病院に入ると、幸いなことに夜9時過ぎだというのに開いていました。
調子が悪い、呼吸が出来ないと伝えると、すぐに中に案内されます。
救急病棟はだだっぴろい部屋で大量のベッドがあり、人がそこに寝かされていました。
日本語対応出来るという触れ込みの病院では、日本語が話せるスタッフはおらず、
医者も普通に英語で質問してきます。
Google翻訳で何とか状況を伝えると、ああ、風邪かなんかだろう、喉が腫れてるね、
薬を出そうという感じであっさり診察は終わりました。
診察料は特になく、薬代だけでした。
 
今回の出来事で分かったのは、何かトラブルや病気になったときに
結局は自分自身で何とかするしかないという事。
保険の窓口の方も丁寧に対処してはくれましたが、あくまでアドバイスまで。
現地での対応は本人がやるしかないのです。
海外でのトラブルの恐ろしさを思い知りました。
 
こんな感じでベトナムホーチミンは終わりました。
次の日、ドミトリーの女性とメコン川ツアーの約束をしていたのですが、
これも行けずに終わりました。
 
この時は本気で日本に戻ろうか悩みました。
数か月前にも夜中に呼吸が苦しくて目が覚めるという事が何度かあり、
体調面の不安があったのです。
こんな状態だったのですが、とりあえずもっと空気が良い場所に移動したいと思い、
ベトナム、フエに移動することにしました。
 
それでは今回はこのへんで。ではでは~